さらに、北九州のJR小倉駅前や東京の西武大泉学園駅前には"銀河鉄道999"の登場人物である星野鉄郎やメーテルの像、福井県のJR敦賀駅前から続く商店街には"宇宙戦艦ヤマト"の像が並んでいるように、もはやブームといっても過言ではないほど、物語の舞台や作者の居住地、出身地、あるいは直接深いゆかりのない土地にまで次々とマンガやアニメのキャラクター像が建てられているのだといいます。



 このように、いまでこそ日本各地に見られるキャラクター像ですが、埼玉県飯能市の中央公園の、1983年に建てられた"鉄腕アトム"像の説明板には"世界で唯一の銅像です"との言葉が。当時はまだキャラクター像が珍しい存在だったことがわかります。



 150枚にも及ぶ銅像のカラー写真と共に、それぞれの銅像の歴史が綴られていく本書『銅像歴史散歩』。普段通り道にあり何気なく目にしている銅像、旅先でふと見つけた銅像、たまにはそれらの前で立ち止まり、歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。