パソコンやスマートフォンで日々酷使している「目」。知らず知らずのうち、目の下にはクマがくっきりと浮かんだり、充血してしまったりと、様々なトラブルに見舞われることも多いのではないでしょうか。



 眼科専門医である平松類さんは、毎日のちょっとした習慣で目のクマや充血はなくすことができるといいます。本書『クマや充血は毎日5分で消える! 39の心がけ』では、そのタイトルからも伝わるように、毎日の5分程度のケアで目力のある生き生きとした目になるための39のポイントが記されています。



 コンシーラーやファンデーションで隠したりと、日々その対処に悩まされるクマですが、クマには「茶クマ」「黒クマ」「青クマ」の3種類があり、それぞれにできてしまう理由は異なるといいます。



 まず「茶クマ」。茶クマは、太陽を浴びることの多い人や皮膚をこすってしまう癖のある人にできやすい、色素・シミがついたクマのこと。続いて「黒クマ」は、加齢等による、しわ、たるみが原因となってできてしまうクマ。そして「青クマ」は、血の巡りが悪くて血液がよどんでしまうことによるもの。冷え性の人や、全身的に血の巡りが悪い人、またコンタクトやパソコン、スマホによって目を酷使したときに引き起こされやすいものなのだそうです。



 まずは、自分のクマが3種類のうちのどのクマなのか、知ることが重要だと平松さんはいいます。



 そのうえで日々行いたいケアのひとつが、「ホットアイ」。まぶたを温めることによって、血流を促す効果があるのだそうです。やり方は簡単。1日2回、目をつむってまぶたの上に、40度前後に温めたタオルを5分程乗せておくだけ。青クマはもちろん、黒クマ、茶クマにも効果的とのこと。



 ちなみに血流を良くするケアには、1日1回、「目をぎゅっとつむり、そのあとにパチッと目を開ける」という、非常に簡単なものも。しかし簡単でありながら、その効果は大きく、まぶたを上げる筋肉を使うことで皮膚のたるみも防ぎ、目を大きく見せることができるといいます。



 あるいは、食べ物でクマを抑えたい、という方には、カシスがオススメ。カシスは抗酸化物質を含んでいるため、クマを抑えるには効果的な食べ物なのだそうです。



 本書では、こうしたクマをなくす方法の他にも、正しいコンタクトレンズの扱い方や、目の周りのメイクの落とし方、血流を良くするマッサージ、黒目を大きくする方法、まつ毛を伸ばす方法といった、目について知っておきたい情報が満載です。



 若々しく、黒目の大きい輝く目であるために、日々のケアを実践してみてはいかがでしょうか。