10人の多彩な執筆陣が「辞書」を書く~『辞書、のような物語。』 〈BOOKSTAND〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

10人の多彩な執筆陣が「辞書」を書く~『辞書、のような物語。』

このエントリーをはてなブックマークに追加
BOOKSTAND

 書籍、映画ともにヒットし注目を集めた、三浦しをんさんの『舟を編む』。新しい辞書づくりに取り組む人々を描いたこの作品をきっかけに、今、世の中では「辞書ブーム」が起こっています。



 辞書改訂作業に追われる著者が、辞書づくりの実際をつづった『辞書を編む』や、辞書の遊び方、付き合い方を徹底ガイドした『国語辞典の遊び方』など、辞書関連本が次々と登場。そして今度は、多彩な執筆陣を集結させた新しい「辞書本」が出版されました。



 それが、辞書でおなじみ大修館書店の『辞書、のような物語。』。辞書というアイテムをキーワードにした、10人の作家たちによる短編が収録されています。その執筆陣が、実にバラエティ豊か。



小説家からは、芥川賞に3度ノミネートされている戌井昭人氏や、ホラー小説に定評のある森山東氏、女優で小説家、そして伊集院静さんの娘としても知られる西山繭子氏。その他の分野からは、ドラマ「相棒」「おみやさん」などを手掛ける脚本家の波多野都氏、ドリアン助川こと明川哲也氏、映画監督の古澤健氏、放送作家の藤井青銅氏、漫画家のタイム涼介氏などなど、多岐に渡ります。それだけに、作品のテイストも多種多様。



 翻訳家の田内志文氏の「レネの村の辞書」は、原発をテーマに盛り込みながら、子どもたちの切なくも心温まる物語が描いた物語。酒にまつわるエッセイが人気の大竹聡氏の「ほろ酔いと酩酊の間」では、酔っ払いが辞書の使い方を紹介。「生きじびき」では、森山氏が描くホラーな京都遊びに思わずぞくりとさせられ、戌井昭人氏の「辞書引き屋」では、妙な職業の男がいる不思議な街に迷い込みます。



 収録された10作品は「辞書」というキーワードこそ共通していますが、それぞれにまったく異なる作風で、誰でもひとつは自分の好みのものにであえるはず。これまでの「辞書本」とまったく違う辞書の本に注目です。


(記事提供:BOOK STAND)

トップにもどる BOOKSTAND 記事一覧

続きを読む


おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事
あわせて読みたい あわせて読みたい