■食事


車椅子生活が始まった当初、カウンターのある店での外食は諦めたという神足さん。しかし今では、すしでもラーメンでも食べたいものを食べている。要は工夫と、お店側の協力次第。咀嚼にも困難があるが、店によっては小さいサイズで食事を提供してくれるという。
病後に行きつけとなったすし屋では刺し身も握りも食べやすい小型サイズで提供。近所の焼き肉屋では手作りのスロープを用意してくれた(撮影/倉田貴志)
病後に行きつけとなったすし屋では刺し身も握りも食べやすい小型サイズで提供。近所の焼き肉屋では手作りのスロープを用意してくれた(撮影/倉田貴志)

■取材
取材先へのリサーチは以前より重要になった。東京ビッグサイトで行われた「ケアショー・ジャパン」の取材では、前日に下見。質問したいことを妻に伝えたうえで翌日、現場に臨む。不自由になった会話を補うためだ。早朝から夜まで、一日中、取材に駆け回る日も珍しくない。

この日は、永谷園から発売されている介護食、とろみつきの「お茶づけ海苔」を実食取材の後、連載の打ち合わせ、イベント取材と各所を飛び回る。運転・取材補助・介護役の妻も大活躍(撮影/倉田貴志)
この日は、永谷園から発売されている介護食、とろみつきの「お茶づけ海苔」を実食取材の後、連載の打ち合わせ、イベント取材と各所を飛び回る。運転・取材補助・介護役の妻も大活躍(撮影/倉田貴志)

■遊び
車椅子生活になったからといって家に籠もっているのは絶対嫌。友人たちとの飲み会や旅行はやめない。世の中はバリアだらけだが、友人・家族の手を借りながら困難を克服してきた。やりたいことは諦めない。そんな神足さんの挑戦が車椅子使用者にとっては勇気の源になる。

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