タレッジオ×ミルクティー (撮影/写真部・松永卓也)
タレッジオ×ミルクティー (撮影/写真部・松永卓也)

【3】ボーフォールエテ×緑茶
フランス2大ハードチーズのひとつで、エテと呼ばれる夏仕込みが最上と言われる。「高原の香りや木の風味が存分に楽しめるチーズです。温かい緑茶の持つ旨味とよく合います」

【4】シェーヴルセック×熱燗
仏ブルゴーニュ南部で作られる山羊の乳のチーズ。ゆっくり熟成したことで生まれる旨味の強さが特徴。「口に含み熱燗を飲むと、ふたつの旨味が調和しジュワーッと広がります」

【5】モッツァレラディブッファラ×ウーロン茶
南イタリア産の伝統チーズで、水牛(ブッファラ)の乳で作られる。「噛み締めるとキュッと締まったミルクの旨味を感じます。冷たいウーロン茶の爽やかさとマッチします!」

【6】タレッジオ×ミルクティー
外皮を何度も塩水で洗いながら熟成させるウォッシュと呼ばれるタイプのチーズ。伊タレッジオ渓谷から命名された。外皮はオレンジ色に輝き、中の組織は密度が高くむっちり。「軽い酸味とねっとりとしたクリーミーさを味わうために、外皮を取り除いて食べてください。香り高いミルクティーと合わせると幸せなハーモニーを感じます」

【7】エメンタールドゥサヴォワ×麦茶
アニメ「トムとジェリー」にも登場する、チーズの代名詞。スイス産とフランス産があり、「フランス・サヴォワ産のほうが、水分値が多く仕上がり、しっとりとしています。フレッシュなクルミなどのナッツ類をかじった時のような、自然で優しいほのかな甘みが感じられます。これには、麦の焙煎の香ばしさがベストマッチ。飽きがきません」

エメンタールドゥサヴォワ×麦茶 (撮影/写真部・松永卓也)
エメンタールドゥサヴォワ×麦茶 (撮影/写真部・松永卓也)

【8】ベラヴィターノエスプレッソ×アイスコーヒー
アメリカに移住したイタリア人ファミリーが製造している人気チーズ。白木さんはかじった瞬間に、「えっ、コーヒーの味がするんですけど!?」と驚きの声を上げた。「コーヒー豆を周りにつけて、ゆっくり熟成させたハードチーズです。そのためアイスコーヒーと抜群の相性なんですよ。食欲の落ちる夏にうってつけ。元気が蘇ります」

【9】トラップデシュルニャック×焙じ茶
仏ドルドーニュの修道院で作られるため、生産量が少ない希少なチーズ。一口食べた白木さんは「外の皮に、焙じ茶みたいな香りと味がします。なぜですか?」と不思議がる。「このチーズの外皮は、同地のクルミのリキュールで熟成され、焦がしキャラメルのような香ばしさが楽しめるんです。濃いめにいれた焙じ茶とマッチします」

[左]ベラヴィターノエスプレッソ×アイスコーヒー/[右]トラップデシュルニャック×焙じ茶 (撮影/写真部・松永卓也)
[左]ベラヴィターノエスプレッソ×アイスコーヒー/[右]トラップデシュルニャック×焙じ茶 (撮影/写真部・松永卓也)
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