CBDには様々な商品形態がある。食べるグミタイプ(撮影協力・VapeMania)
CBDには様々な商品形態がある。食べるグミタイプ(撮影協力・VapeMania)

「電子たばこのように煙を吸引するタイプ、オイルを舌下にたらしたり、肌に塗ったりするタイプ、食べるグミやクッキーなど多種多様。コスメと一体化したものもあります。吸うタイプは20~50代の男性に愛用者が多く、グミやコスメは20~70代の女性に人気です」

 記者が上野本店を取材した際は平日の日中だったが、男女問わず様々な年代の人が入店してきた。

「最近はドン・キホーテなどでも取り扱いが始まり、ハンズ、伊勢丹やマルイでもポップアップの販売コーナーを手がけました。アマゾンでのネット通販も解禁され、非常に盛り上がりを感じています」(中川氏)

 記者も煙を吸引するタイプ(CBD容量23%)を試した。電子たばこのような形状で、ライターで着火する必要もなく、吸うと蒸気のような煙が出る。フルーツなどの香りがついたものもある。初めは吸い込みすぎて咳き込んでしまったが、心なしか気持ちが和らいだ気がした。体や意識に即座に変化があったわけではなく、効果の実感値には個人差がありそうだ。

 ところで、本当に法的な問題はないのか。厚生労働省監視指導・麻薬対策課の山根正司課長補佐がこう語る。

「現行の大麻取締法において、大麻は大麻草の部位による規制を行っており、成熟した茎と種子は規制対象外となっています。近年、大麻草の規制部位以外から抽出されたとされるCBD製品が海外から輸入され、国内で食品やサプリメントとして販売されています」

 このため厚労省では、大麻であるか否か判断すべく、CBD製品の輸入を検討する業者などから、任意で成分分析書やCBD原材料の写真、製造工程の写真等の提出を受けて、大麻に該当しないことの確認を行っている。

「市場に流通するCBD製品についても不定期に買い上げ調査を実施し、有害成分であるTHCが含まれていないか検査しています」(山根課長補佐)

 THCが検出された場合、「大麻に該当する疑いがあるため、厚労省ホームページで公表して、健康被害防止の観点から製品の回収を呼びかけている」(同)という。

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