次期主将の最有力候補と目される遠藤航
次期主将の最有力候補と目される遠藤航

 監督の続投問題だけでなく、次期主将の行方も注目される。吉田麻也が森保ジャパンで4年間主将を務めたが、4年後は38歳で日本代表としてピッチに立っているかは不透明だ。監督の方針が大きく影響するが、次期主将の最有力候補と目されるのが遠藤航だ。カタールW杯では全4試合に出場。ブンテスリーガで20、21シーズンと2季連続デュエル勝利数ナンバーワンを記録したボランチは、球際の強さを発揮してチームを統率した。29歳とこれから経験を重ね、円熟味が増していく。攻撃力を磨き、リーダーに最もふさわしい男と言えるだろう。

 攻撃的ポジションはメンバーの入れ替わりが激しいため、守備の選手より主将を務めるケースが少ないが、スポーツ紙デスクは「堂安律は面白い」と推薦する。

「良い意味でエゴイスト。強気の発言が目立つが、今大会は途中出場で2ゴールと有言実行で見事に結果を出した。堂安が主将になり、リーダーとしての自覚を持つことでチーム全体の意識も引き上げられる。攻撃的なチームを構築するなら主将を託すことで化学反応が楽しみです」

 森保監督の続投問題が注目されると共に、新たな主将に就任する選手が日本代表の象徴となる。4年後のW杯に向けての戦いはすでに始まっている。(今川秀悟)