【写真1】M字タイプのヘアスタイル例(INTIのホームページから)
【写真1】M字タイプのヘアスタイル例(INTIのホームページから)

 若い頃はあんなにフサフサしていたのに、いまは鏡を見るのもイヤ・・・。そんな悩みにもだえる男性は少なくない。だけど薄毛でも目立たない人や、むしろかっこいい人だっている。その差は一体、何なのだろう。実は、髪形やファッションをほんの少し見直すだけで、印象はガラリと変わるんです。この夏、勇気を出して新たな世界へ飛び出してみませんか?

【写真】M字、O字など、薄毛タイプ別にカバーしたカッコいいヘアスタイル例はこちら(全4枚)

「薄毛に悩む男性の為に」をコンセプトにした美容院がある。東京・渋谷に本店があるヘアサロン「INTI(インティ)」。その福岡店(福岡市)に勤め、毛髪診断士の資格も持つ美容師の堀本俊治さんは、遠くは広島や鹿児島からもやってくる男性たちの薄毛の悩みに向き合ってきた。

「一般の美容院で納得のいく髪形にならなかった人もいれば、そもそも恥ずかしさのせいで美容院に行けなかった人もいます。自分で髪を切ったものの、見えるところしか切れておらず、『どうしてこうなった?』という状態に陥っているケースもままあります」

 初回のカウンセリングでは、「どんな髪型にすればいいかわからない」「なんとかして下さい」とゼロからのアドバイスを求められることがほとんど。スマホの画面になりたい髪形のイメージを出してくれるお客もいるが、「できないと思うんですけど・・・」という枕詞は鉄板だ。なかには緊張と不安のあまり、スマホを持つ手が震える人もいるという。

 だが、どんなタイプの薄毛でも、あるルールを守ればかっこよくなれる。堀本さんが言う。

「薄毛の人の髪形を考えるうえでの大原則は、髪の量を均一にすることです。髪が多い部位と少ない部位があると違和感が生まれ、少ない部位がより目立ってしまいます」

 髪が残っている部分を守りたい気持ちは分かるが、状況を見ながら思い切ってハサミを入れるのが肝心だとか。それでは、薄毛の定番である(1)M字タイプ(2)O字タイプ(3)U字タイプについて、それぞれカバー方法の例を見てみよう。

著者プロフィールを見る
大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

大谷百合絵の記事一覧はこちら
次のページ
タイプ別のカット法