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「マグノリア」「ファントム・スレッド」など発表する作品すべてが話題を呼び、映画賞を席巻してきたアンダーソン監督。新作「リコリス・ピザ」ではアカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞にノミネートされた。恋を彩る70年代のヒット曲も魅力。

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 1970年代のハリウッド近郊、サンフェルナンド・バレー。高校生のゲイリー(クーパー・ホフマン)は、子役として活動していた。高校の写真撮影の日、ゲイリーはカメラマンのアシスタントとしてやってきたアラナ(アラナ・ハイム)に一目ぼれする。彼女は将来が見えぬままアシスタントを続けていた。

「君と出会うのは運命なんだ」

「私は25歳だから彼女にはなれない。法律違反よ」

 調子よくしゃべるゲイリーに呆れながらも微笑むアラナ。強引な誘いが功を奏し、急接近する2人。やがてウォーターベッドの販売を思いつくゲイリーを助けようと努力するアラナだったが。すれ違い、少しずつ歩み寄っていく2人の恋模様の行く末は──。

本作に対する映画評論家らの意見は?(★4つで満点)

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