※写真はイメージです (GettyImages)
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 子どもに人気の職業といえば、今やYouTuber(ユーチューバー)が男女ともに上位にあがる。動画サイト「YouTube」に動画を投稿し、その収益で稼ぐ人を指すが、実は今、大手予備校講師をはじめ「教育系YouTuber」が少なくない。上手に使いこなすコツを専門家に聞いた。

【主な教育系YouTubeチャンネル一覧はこちら】

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 主な教育系YouTubeチャンネルとして、小島よしおや松丸亮吾といったテレビでおなじみのタレントが、教育をテーマに動画を配信しているケースもある。

 またタレントや予備校講師以外にも、ヨビノリたくみや葉一、鈴木貫太郎など、教育系YouTuber発で多くの視聴者を得ている人も少なくない。しかも、ここに挙げたチャンネルはあくまで氷山の一角で、その数は日に日に増えている。

 個別指導塾CASTDICEを運営し、自身も教育系YouTuberとして活躍する小林尚(しょう)氏(32)は、現状をこう解説する。

「教育系YouTuberといってもそのくくりは幅広く、幼稚園児から小学生向けの教育チャンネル、中学生から高校生向けの授業チャンネル、中学・高校・大学受験を対象としたチャンネル、そして大学生・大人向けの専門または教養を伝える四つのチャンネルに大きく分けられます。これらすべてを合わせると、500以上のチャンネルがあるのではないかと思います」

 小林氏はこのうち、大学受験をターゲットにしたチャンネルをまとめた本『大学受験 教育系YouTuberデータブック』(スタディカンパニー刊)を監修しているが、そこに収められているものだけでも、120チャンネルにのぼる。

 小学生向けの教育チャンネルとして人気を集めるのが、「おっぱっぴー」で一躍有名となったタレント、小島よしおのチャンネルだ。小学校の算数を面白おかしく解説しており、「わかりやすい」と評判だ。

 2020年春、新型コロナウイルス感染拡大の影響で全国の学校が休校になり、学校の授業を受けられない子どもたちが増えたことから始めたという。

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