4月9日にぬいぐるみがネット販売されるや、わずか6分で完売するほど人気が過熱。2日後の桜花賞は須貝師さえ「重圧がすごい」と感じたが、当のソダシは颯爽とターフを駆け抜けた。

「白毛の馬は体質的に弱いといわれてきましたが、勝てなかったのは生まれてくる子が少ないからだけ。そう証明してくれました。暗いニュースが多い中、明るい話題を世界に発信できて嬉しいです」

 23日のオークス(東京競馬場・芝2400m)で勝利すれば、世界の競馬ファンはさらに喜ぶだろう。

 クロフネ産駒は平地重賞で40賞を挙げて来たが、いずれも1800m以下の距離だ。血統的にいえば2400mは長すぎるが、

「私は、桜花賞よりオークスの方が勝算があると見ていたんですね。阪神の1600mよりも競馬をしやすいと思っています」

 ソダシとはサンスクリット語で「純粋、輝き」の意。その名の通り、世界に輝きを届け続ける。

(本誌・菊地武顕)

※週刊朝日6月4日号の記事に一部加筆