「腰痛」を侮るな 危険な病気のサインかも 特徴、違いは?  (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「腰痛」を侮るな 危険な病気のサインかも 特徴、違いは? 

山内リカ週刊朝日#病気#腰痛
※写真はイメージです (GettyImages)

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(週刊朝日2021年4月30日号より)

(週刊朝日2021年4月30日号より)

 いつもの腰痛と思っていたその痛み、実は体のSOSサインかもしれない。なかにはがんや大動脈解離といった命に関わることもある。背中も含め、痛み方にどこか違和感があるときは迷わず受診しよう。

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 建設関係に勤める男性(50代)は腰痛持ち。5年ほど前、それまでとは違う腰痛に襲われた。夜も眠れず、左足が思うように上がらない。翌朝、かかりつけ医の紹介で、福島県立医科大学病院(福島市)の整形外科を受診した。担当した整形外科教授の大谷晃司医師は、当時をこう振り返る。

「男性は『静かにしていても痛い』というので、大きな病気が隠れていると考えました」

 案の定、X線検査で見た脊椎(せきつい)は一部が溶けており、血液検査では菌が見つかった。化膿(かのう)性脊椎炎という病気だった。さらにCT検査では、破裂する直前まで膨れた腹部大動脈瘤(りゅう)も見つかった。

「化膿性脊椎炎とは、何らかの理由で体内に入った菌が骨に感染して、炎症を起こす病気です。進行すると骨を溶かしたり、全身に菌が回る菌血症にもなったりする、命に関わる病気です」(大谷医師)

 また腹部大動脈瘤は、感染によって起こる極めて特殊なタイプであることもわかった。

 男性は腹部大動脈瘤と化膿性脊椎炎の緊急手術を受け、一命を取り留めた。その後、無事に職場に復帰したという。

 国民生活基礎調査(2019年)によると、自覚症状のうち、男性でもっとも多く、女性では2番目に多いのが腰痛だ。そのほとんどが緊急性のない非特異的腰痛で、椎間板(ついかんばん)ヘルニアや脊柱管狭窄症など病名のつく腰痛は10%ほど。内臓の病気や感染など重い脊椎の病気は両者を合わせても3%ぐらいにすぎない。

 だが、これらは見逃すと命に関わったり、マヒなどが残って生活の質を大きく下げたりする可能性も。そこでまず、どんな腰痛なら危険なのかを、大谷医師に挙げてもらった。強い痛みはもちろん、足のしびれや尿の症状がある、発熱を伴う、安静時にも痛むといった場合は、気を付けたほうがいい。


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