「孤高の俳優」石丸幹二 差別と冤罪の実話を描いた舞台で熱演 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「孤高の俳優」石丸幹二 差別と冤罪の実話を描いた舞台で熱演

連載「RADIO PA PA」

延江浩週刊朝日#延江浩
延江浩(のぶえ・ひろし)/TFM「村上RADIO」ゼネラルプロデューサー

延江浩(のぶえ・ひろし)/TFM「村上RADIO」ゼネラルプロデューサー

レオ・フランク役の石丸幹二とルシール・フランク役の堀内敬子(提供:ホリプロ/撮影:田中亜紀)

レオ・フランク役の石丸幹二とルシール・フランク役の堀内敬子(提供:ホリプロ/撮影:田中亜紀)

 TOKYO FMのラジオマン・延江浩さんが音楽とともに社会を語る、本誌連載「RADIO PA PA」。俳優・石丸幹二の使命感について。

【ミュージカル『パレード』に出演する石丸幹二さんの写真はこちら】

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 端正な横顔に、知的で思慮深い眼差し。石丸幹二が『題名のない音楽会』の司会や、ドラマ『半沢直樹』『グランメゾン東京』『少年寅次郎』に出演するなどテレビ界でも活躍していることは知っていて、群れることをせず、孤高を保つイメージを持っていた。

 ここ数年、ラジオ対談番組(Grand Seiko 『THE NATURE O‌F TIME』TFM毎週土曜12時)でお付き合いしている。池井戸潤、神田伯山、小沢征悦、松尾スズキ、立川志の輔、藤井フミヤら多様なゲストを迎えるにあたって入念な下調べを欠かさず、内容を深く掘り下げるパーソナリティだ。

 劇作家で演出家の長塚圭史に勧められ、石丸が主演しているミュージカル『パレード』を観に、東京芸術劇場に行った。

 アメリカ南軍戦没者追悼記念のパレード当日、舞台には色とりどりの紙吹雪が舞い、いやがうえにも気分を高揚させる音楽が流れ、南軍旗が誇り高くはためいていた。主人公はニューヨークから移り住んだ実直そのもののユダヤ人の工場長。彼は記念パレードの最中に工場で働いていた13歳の白人少女を強姦し殺害した容疑で検挙される。

 早期解決を焦る州知事(岡本健一)の指揮により、華やかな祝祭で見せた市民の笑顔はドス黒く変質し、しまいに絞首台まで用意される。

 1913年ジョージア州アトランタで起きた冤罪事件を題材とする本作は、無自覚の差別や偏見、そこに生まれる人生の悲劇を余すところなく描ききる。

 主人公レオ・フランクは法廷での多くの嘘によって有罪となるが、ピュリッツァー賞受賞作家、アルフレッド・ウーリーによる戯曲とジェイソン・ロバート・ブラウンの音楽によるニューヨーク初演(1998年)は、人間関係がクモの糸のように絡みあう精緻な筋書きとミュージカルらしからぬ衝撃的結末が話題となり、トニー賞最優秀脚本賞、最優秀作詞作曲賞を受賞した。


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