(質問)眞子さまと小室さんの結婚の問題について、陛下は「多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願います」というふうに述べられました。そのためには何が必要とお考えになりますでしょうか。

天皇陛下)この件に関しましては、先ほど申し上げたこと以上のことは、今はお答えは差し控えさせていただきたいと思います。

(質問)2問目の質問で愛子さまの現在のご様子についてお伺いいたしましたが、愛子さまの将来のご結婚については、陛下はどのようにお考えでしょうか。

(天皇陛下)愛子は先ほども申しましたとおり、大学生活も始まったばかりですので、今後ともいろいろなことを学びながら、自分としての視野を広めていくことになると思います。私もその過程でいろいろなことを恐らく相談に乗ることと思いますので、結婚のことも含めて、いろいろ将来のことも話し合う機会というものがあるかと思います。

(質問)一番最初の、新型コロナに関する質問の関連なんですけれども、昨秋以降、オンラインの活動を陛下も始められていましたが、それに至るまでですね、なかなか国民との直接の交流ができないという状況がずっと続いた中で、陛下自身ですね、もどかしい思いだったり、早く国民に会いに行きたいというかですね、そういったですね、危機感だったりですね、そういった思いを抱いたことはございましたでしょうか。

(天皇陛下)現在の新型コロナウイルス感染症の感染状況では、三密を避ける、つまり人と人との交流というものが閉ざされてしまって、言ってみれば本当に日常生活が大きく変わったというふうに感じます。その中で、本当に一人一人が大変なご苦労をされていた現状では、やはり皆さんのことを、私も大変気になったわけですけれども、今は皆さんのところに会いに行くということ、お話をするということをしてはいけないことでありますので、国民の皆さん一人一人への思いを持ちながら、今、自分ができることはいったい何なんだろうかということを常に考えながら、日々を過ごしてきたように思います。

その過程でもって、オンラインというものもいろいろ普及してきましたし、先ほどもお話ししましたように、水の関係の国際会議で実際にオンラインをやってみたところ、人と人とのつながりというものを肌で感じることができましたので、宮内庁ともいろいろ相談をしながらオンラインで、皆さんとつながっていくということを考えるに至ったわけです。ですから、オンラインはそれなりの課題というものも、先ほどお話ししたようにあると思いますけれども、これからはそういうものを使っていきたいというふうに思っております。(了)

※週刊朝日オンライン限定記事