「手帳」に出てくるもう一人の「大物」は森山裕・自民党国対委員長だ。
18年5月14日には、
<18:00 森山先生会食>
とある。また、18年から19年にかけて森山氏の衆院第一議員会館5階の部屋を複数回訪ねて秘書と面会した記録があり、その中の1回には<メロン2個>との記述もあった。「手帳」の別ページには「千疋屋」「メロン」という記述もあり、高級メロンを持参したと思われる。
森山氏は本誌の取材に、次のように答えた。
「18年5月14日は、亀井静香さんに呼ばれて行った会食の場に元代表がいて、その時が初対面。その後、役所を訪問するついでに何度か事務所に寄り、手土産のメロンを一つ置いていったことはあるが、秘書にあいさつをする程度で、要望などをされたことはありません」
また、手帳には「農水族」とされる宮腰光寛衆院議員の名前もあった。酒豪で知られる宮腰氏だが、コロナ禍で会食自粛が叫ばれる中、昨年12月25日夜に地元、富山市内で会合に参加。酒を飲んで転倒し救急搬送されたことで注目されてしまった人物だ。富山県もコロナ感染者急増で、25日に「富山アラート」が発出されたばかりの出来事だった。
18年6月21日の手帳には、
<18:00 西川・宮腰会食(水簾)竹の間メロン2こ>
とあり、西川氏とともに会食したことがうかがえる。
「水簾は、議員会館前のキャピトル東急ホテルの和食レストランです。元会長のお気に入りでもあり、時々、政治家などとの会食に使用されますね。メロン2個は、手土産でしょう。千疋屋で調達する場合、1個1万円はするものを買っていると聞いています」(前出のアキタフーズ関係者)
宮越氏の事務所は本誌の取材に、文書で次のように回答した。
「貴誌ご指摘のメモの内容は全く知らないのでコメントのしようもありません。いずれにしましても、法令に従って適切な政治活動をしているところです。また、政治資金につきましても法令に従い適正に処理し、その収支を報告しているところです」