ただ、「半沢直樹を楽しみにしているお客様もたくさんいらっしゃると思って、最後まで見てほしいと消灯時間を延長したとのことです」と話す。

 乗組員のさりげない気配りが“神対応”として絶賛されたわけだが、消灯時間の延長は乗組員の裁量に任されているとのこと。27日の最終回も15分拡大で放送される予定だが、「お約束はできませんが、現場の判断となります」(前出の広報担当者)という。

 さんふらわあは、新型コロナウイルスの影響で乗客数を制限しての運行が続く。放送時間が延長された大部屋も、客同士の間隔を3席分(約2メートル)空ける対応を取っている。広報担当者はこう話す。

「コロナの状況下のなかで、お客様にご乗船いただくことはとてもありがたいことだと思っています。今後もお客様のためにサービス向上に努めてまいります」

 コロナで苦しい状況にあるフェリー業界にとって、乗船することが一番の″恩返し″であることは間違いない。(本誌取材班)

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