Q:掛け金はいくら?

A:働く立場によって掛け金は異なる。自営業者やフリーランスが拠出できる限度額は、国民年金基金と合わせて月6万8千円、公務員は月1万2千円、専業主婦(夫)は月2万3千円。「さらに会社員は勤め先に『企業年金がある、なし』で掛け金が分かれていますので、職場で加入している企業年金を確認しましょう」(深野さん)

Q:勤め先の企業年金に入っていますが、イデコには加入できますか?

A:勤務先で企業型確定拠出年金(企業型DC)に加入している人は、勤務先の規約の変更などが必要で、加入できない場合が多い。22年10月から、規約を変更することなく併用できるようになる。

 ただし、注意したいのが、企業型DCの掛け金の上限は、DBなどがない場合は5万5千円で、ある場合は2万7500円。これによってイデコの上限額は変わってくる。「例えば、仮に会社の掛け金が1万円という場合、DBなどがない場合は残りの4万5千円までイデコが使えるようになると思われがちですが、そうではありません。企業型DCのみの会社の従業員は月額2万円がイデコの上限額になりますので、その範囲内での拠出になります」(同)

(ライター・村田くみ)

週刊朝日  2020年8月14日‐21日合併号から抜粋