片桐はいり「コロナがなくてもずっと危機」 “ミニシアター”愛を語る 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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片桐はいり「コロナがなくてもずっと危機」 “ミニシアター”愛を語る

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藤井克郎週刊朝日
片桐はいりさん (撮影/写真部・松永卓也)

片桐はいりさん (撮影/写真部・松永卓也)

 映画館大好き著名人といえば、『もぎりよ今夜も有難う』の著書がある女優の片桐はいり(57)だろう。若いころは映画館でもぎりのアルバイトをし、今も近所のキネカ大森(東京都品川区)に足しげく通っては、映画を見るついでにスタッフを手伝っている。ついには同館で映画上映前に流す超短編「もぎりさん」が片桐主演で作られたほどだ。

 自粛期間中は仕方なく配信で映画を見ていたが、いまだにテレビ画面では見られないという。

「プロジェクターを買って、部屋を真っ暗にして壁に映して、ちょっとは映画館に近い環境でやったら、何とか見ることができるようになってきた」と話す片桐は、映画館で映画を見ることは子供のころから身についている。

「映画館で映画を見て、終わったら電車にも乗らずふらふらと歩いて帰る。そうやって生きてきた人間ですからね。日常とは別の暗闇で別の時間を生きるわけだから、映画を見ている瞬間は完全に別人になっている。そこから元に戻るまでの時間を含めて、私は映画だと思っているんです」

 コロナ禍でミニシアターの危機と言われることには「コロナがなくてもずっと危機に瀕しているんですよ」と強調する。

「あえて言えば、この機会にみんながその危機に気づいてくださった。だからよかったとは言いませんよ。でも映画を見る人、作る人、劇場で見せたいと思う人がいなくなるなんて考えられない。いやいや、いるでしょ、と思うんです、どうしても」

(ライター・藤井克郎)

週刊朝日  2020年7月17日号


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