ウィズコロナの遠距離介護 生まれた新たな問題とデジタル活用 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ウィズコロナの遠距離介護 生まれた新たな問題とデジタル活用

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鮎川哲也週刊朝日#シニア
帰省し、親を連れて買い物に行くのは、大きな楽しみの一つ。よく親子で笑い合える (GettyImages)

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遠距離介護を乗り切る心得11カ条 (週刊朝日2020年7月10日号より)

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遠距離介護あるある。コロナ禍編 (週刊朝日2020年7月10日号より)

遠距離介護あるある。コロナ禍編 (週刊朝日2020年7月10日号より)

 コロナ禍さえなければ……。還暦が近い記者は、そう思うことがしばしばである。四国に暮らす両親の世話に、東京から通うことがままならなくなった。様子は気にかかるが、感染の恐れは避けねばならない。そんな状況への妙案はないか、識者と探った。

【遠距離介護あるある。コロナ禍編はこちら】

 世間的には、今回のコロナ禍で状況が大きく変わり、遠距離介護をしている人にもカメラを入れたり、ディスプレーを見ながらオンラインで会話したりする人が増えつつあるそうだ。

「うちもカメラを設置するときは少し抵抗されました。でも心配なんだよと、やさしく伝えて理解してもらいました」(盛岡で一人暮らしをする認知症の母を遠距離介護している介護作家・ブロガーの工藤広伸さん)

 第2波、第3波が来て、再び自粛要請が出たら帰省ができなくなるかもしれない。そのときに備え、カメラを置いたり、カメラが付いているスマホなどを親に持ってもらったりするのもいい。

「この夏の休みは、オンラインの環境を整備するチャンスだと思います。見守りカメラの便利さを知ると、もうこれなしでの遠距離介護は考えられません」(工藤さん)

 地方の場合は横のつながりが強い場合もあるので、誰かがオンライン通話がよかったという話を聞いて、自分もやってみたい、となるケースが多いそうだ。

 今後に備えて、ほかにはどんなことができるだろう。

「親と近い人にうまく頼ることが大事でしょうね。特にこのコロナ禍では、遠距離ではできることはかなり限られていますから」とは「離れて暮らす親のケアを考える会・NPO法人パオッコ」の代表、太田差惠子さん。

 ヘルパーやケアマネだけでなく、できることなら親の友人や知人ともコンタクトをとっておくといい。知人や友人には素の姿を見せることも多く、話を聞くことで普段の親の姿を知ることができる。さらに、知人・友人とつながることで親との接点も多くなり、何かあったときの情報も入りやすい。太田さんと工藤さんは、口をそろえる。

 実は記者の母が2年前に骨折して動けないことをいち早く知って、救急車を手配し、介抱してくれたのは、母の友人であった。そのとき、父がたまたま不在だったので、母の友人がいなかったらと想像するとゾッとする。


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