作家・篠田節子「面会禁止で解放感」と吐露 介護する家族の心理とは (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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作家・篠田節子「面会禁止で解放感」と吐露 介護する家族の心理とは

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久坂部羊さん(左)と篠田節子さん (撮影/写真部・東川哲也)

久坂部羊さん(左)と篠田節子さん (撮影/写真部・東川哲也)

【左】篠田節子(しのだ・せつこ)/1955年、東京都生まれ。90年「絹の変容」で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。その後も、『ゴサインタン』で山本周五郎賞、『女たちのジハード』で直木賞ほか、数々の文学賞を受賞している。親の介護と自らのがん体験を書いた『介護のうしろから「がん」が来た!』が発売中 【右】久坂部羊(くさかべ・よう)/1955年、大阪府生まれ。外務省の医務官などを経て、2003年『廃用身』で作家デビュー。14年『悪医』で第3回日本医療小説大賞受賞。『破裂』『悪医』『老乱』『老父よ、帰れ』など著書多数。週刊朝日に連載した小説『生かさず、殺さず』が発売中(1870円・税込み)(撮影/写真部・東川哲也)

【左】篠田節子(しのだ・せつこ)/1955年、東京都生まれ。90年「絹の変容」で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。その後も、『ゴサインタン』で山本周五郎賞、『女たちのジハード』で直木賞ほか、数々の文学賞を受賞している。親の介護と自らのがん体験を書いた『介護のうしろから「がん」が来た!』が発売中 【右】久坂部羊(くさかべ・よう)/1955年、大阪府生まれ。外務省の医務官などを経て、2003年『廃用身』で作家デビュー。14年『悪医』で第3回日本医療小説大賞受賞。『破裂』『悪医』『老乱』『老父よ、帰れ』など著書多数。週刊朝日に連載した小説『生かさず、殺さず』が発売中(1870円・税込み)(撮影/写真部・東川哲也)

久坂部:それについては、皆さんが答えを欲しがりますが、正解は「人による」なんです。食事管理をしても壊死する人は壊死するし、いい加減にしていてもならない人もいる。ただし、管理しなければリスクは上がるんです。でも壊死するかどうかは、神のみぞ知るです。だから、後悔しないようにするしかありませんね。

篠田:後悔の気持ちを、相手の落ち度として裁判を起こされるのも困りますね。

久坂部:先ほど篠田さんは、面会が禁止になって解放されたとおっしゃいました。実は家族が亡くなって解放感を感じる人も多いんです。解放感を感じる人は、一生懸命介護していた人なんです。介護で悔いを残すと、亡くなった後も引きずる人が多い。やるだけのことをやったと思える人は解放されるんです。一生懸命やった人は、悲しみの中にも納得感があるのだと思います。

篠田:素敵にまとめていただいて、ありがとうございました。

(構成/本誌・鈴木裕也)

週刊朝日  2020年7月3日号より抜粋


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