本誌の独占インタビューに答えたれいわ新選組の山本太郎代表(撮影/小泉耕平)
本誌の独占インタビューに答えたれいわ新選組の山本太郎代表(撮影/小泉耕平)
本誌の独占インタビューに答えたれいわ新選組の山本太郎代表(小泉耕平撮影)
本誌の独占インタビューに答えたれいわ新選組の山本太郎代表(小泉耕平撮影)
本誌の独占インタビューに答えたれいわ新選組の山本太郎代表(小泉耕平撮影)
本誌の独占インタビューに答えたれいわ新選組の山本太郎代表(小泉耕平撮影)

「五輪中止」などの公約を掲げて東京都知事選に出馬したれいわ新選組の山本太郎代表(45)。芸能界でも国会でも話題を巻き起こしてきた男が今回、新たな闘いに挑む理由は何か。そして、その先に目指すものは――。本誌は真意を確かめるため、独占インタビューを試みた。

──なぜ都知事選に立候補したんですか。

 コロナ禍の中、たくさんのホームレス状態の人に会ったのがきっかけです。国や都に助けてもらえず、生支援団体につないだり、生活保護の申請に一緒に行ったりしてきました。
 
 その中で、自分の力のなさに歯がゆさを感じました。自分には議員のバッジがない。党の国会での勢力は2議席しかない。だから、永田町で影響力を持つことができない。省庁に対しても働きかけはできても、なかなか前に進まない。

 いまの状況を見れば、これは災害です。国が災害指定をすれば、労働者は会社と雇用関係を維持したまま失業手当を得られるんです。つまり、クビを切られずに済むにもかかわらず、安倍首相は災害指定をしないし、小池百合子都知事も国に何も働きかけない。

 彼らの施策から透けて見えたのは、自分たちのことばかり考えている姿。安倍さんなら電通とかパソナとかとの“お友達関係”が疑われている。小池さんは知事選を意識してアピールばかりしている。人々の生活の底上げに興味がないんですよ。生活できない人が本当に増えていますよ。私は時間が空いたときに彼らに声をかけ、この状況を変えるのが都知事選だと考えました。自分が都知事になって、困っている人々を助ける都政にしたいと考えています。

──現職の小池知事が高支持率を維持している。勝算はあるんですか。

 前回の都知事選で小池さんは290万票も取った。テレビをうまく使い、票に結び付けましたよね。今回もコロナ対策のリーダーとしてテレビに露出し続けたわけですから強いでしょう。 だけど、越えられない山ではない。勝てないなんて思っていませんよ。手ごたえ
はあります。
 

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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