「これは休憩だ。必ず次の幕は上がる」宮本亞門がコロナ禍でも前向きなワケ (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「これは休憩だ。必ず次の幕は上がる」宮本亞門がコロナ禍でも前向きなワケ

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宮本亞門(みやもと・あもん 9/1958年生まれ。東京都出身。2004年ブロードウェーにて「太平洋序曲」を演出。トニー賞4部門にノミネートされる。主な演出作に、ミュージカル「ファンタスティックス」「スウィーニー・トッド」、舞台「金閣寺」「サロメ」「ライ王のテラス」、オペラ「魔笛」「蝶々夫人」など。ほかに歌舞伎や能の演出も手がける。

宮本亞門(みやもと・あもん 9/1958年生まれ。東京都出身。2004年ブロードウェーにて「太平洋序曲」を演出。トニー賞4部門にノミネートされる。主な演出作に、ミュージカル「ファンタスティックス」「スウィーニー・トッド」、舞台「金閣寺」「サロメ」「ライ王のテラス」、オペラ「魔笛」「蝶々夫人」など。ほかに歌舞伎や能の演出も手がける。

「上を向いて~SING FOR HOPEプロジェクト」の動画は、1カ月で合計200万再生を突破。演出家・宮本亞門さんは、コロナ禍でも歩みを止めず前向きで明るい。どこから来るものなのか。

 これはオリンピックどころじゃないぞ。新型コロナウイルスとの闘いは、かなり長期戦になりそうだ。

 そう直感したのは、3月上旬のことだった。2月から3月にかけては、ニューヨークで新作ミュージカル「カラテ・キッド」のワークセッションを開催していた。来年にはブロードウェーに持っていけるかも、というところまで盛り上がり、日本に帰国したのが3月5日。その直後に、ブロードウェーで劇場スタッフが新型コロナに感染、上演されていたミュージカル公演すべてがストップした。

「ドレスデンで上演される予定だった『蝶々夫人』の稽古も突然延期になりました。日本ではオリンピックが予定通り開催されるかに世間の関心が向かっていて、『4月になったら収束するのでは?』という楽観論も根強かった。でも僕は、『ウイルスは国境を超える。日本だけが安全ということはないはず』と思っていました」

 3月後半には、仲のいい俳優や演劇プロデューサーから、「舞台のキャンセルが決まった」という連絡を頻繁に受けるようになった。

「そんなとき、ドイツが、『アーティストは必要不可欠なだけでなく、生命維持に必要』という声明を発表した。僕も、もし今、出演者やスタッフたちの心が折れたら、それは絶対に文化における損失になると思った。自分たちもつらいけれど、アーティストが人を勇気づける存在であることを、今だからこそ証明したい。それで、4月2日に、YouTube上で『上を向いて歩こう』を歌い継ぐ『上を向いて~SING FOR HOPEプロジェクト』を立ち上げたのです」

 プロジェクトには、わずか4日間で600人以上もの動画が集まった。歌手やミュージカル俳優などの中に、それら一般人の動画も加わった“春”から“秋”まで3本の動画が順を追って公開された。3本の動画の再生回数は合計で200万をゆうに超えている。5月6日には、ISSAさんをボーカルとメインダンサーに据えたダンスプロジェクトの動画も公開された。こちらのテーマは「STAY POSITIVE」だ。


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