東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝
東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝
4月15日に所属事務所が新型コロナウイルスの感染を発表した石田純一さん (c)朝日新聞社
4月15日に所属事務所が新型コロナウイルスの感染を発表した石田純一さん (c)朝日新聞社

 4月15日に所属事務所が新型コロナウイルスの感染を発表した石田純一さん。妻である東尾理子さんの父・東尾修氏が、石田さんの感染について胸中を明かす。

【写真】新型コロナウイルスに感染したことを発表した石田純一さん

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 石田純一が新型コロナウイルスに感染した。その報道はみなさんご存じかと思われますが、まずは義父という立場として、石田を大切な家族だと思うからこそ、まず日本全国のみなさまに謝罪したい。申し訳ございません。沖縄県のみなさま、ゴルフ場の関係者の方々、ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。そして医療従事者の方々、本当に感謝いたします。

 石田が沖縄へ出張したこと、体調の異変を感じた際にすぐに、他の方々との接触をたつことができなかったことは報道で目にした。さらに、沖縄に行く前の今月5日に北関東のゴルフ場に行き、食事会もあったという。もしかしたら5日に感染したのかもしれないが、はっきりとはわからない。ただ、外出自粛要請が出て、国民の一人ひとりが努力をされている中、軽率な行動であったとのご批判は真摯(しんし)に受け止めなければならない。

 私も具体的にいつ感染したかとか、石田がどういう治療を行ったかなど、詳しい状況はわかっていない。石田とは今月7日に孫の誕生会で顔を合わせた程度。その時も1時間ほどの滞在で切り上げた。家族は娘の理子、孫を含めて体調に異変はございません。しかし、私たち親族には安堵(あんど)の思いよりも、申し訳ないとの思いだけが残る。

 これだけ近い存在に感染者が出て、改めて感じることは、親族も心苦しい思いにさせてしまうということ。今は、どれだけ「3密」を避けても、どこかで新型コロナウイルスをもらってしまう可能性がある。ただ、努力だけはできる。私たち家族全員で、今回のことを反省し、伝えられることがあれば、周囲にも伝えていきたいと思っている。

 野球界でも梨田昌孝、片岡篤史らが感染した。梨田については3月末の感染からずっと情報がなく、心配したが、快方に向かっていると聞いて安心した。政府の緊急事態宣言の期限は5月6日。解除した場合の感染の拡大予測、経済的状況を踏まえた総合判断になると思うが、見えない敵への対処だけに判断は非常に難しいと感じる。

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東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝。

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