坂本:それ以上に「事務所にまた戻れた」という喜びのほうが大きかったので、ブランクは感じなかったですね。こうしてやれることが楽しくて、できる限りのことをやろうと思ってました。

林:坂本さん、東山(紀之)さんの付き人をなさってたんですってね。東山さんって、後輩の面倒見がすごくいいんでしょう?

坂本:ものすごくいいですね。びっくりするほどいいです。いろんな方に会わせてくださいましたね。東山さんの付き人を2年弱やらせてもらってからデビューしました。

林:今すごい人気のSixTONESの誰かが、このあいだ「永遠にデビューがないと思った」みたいなことを言ってましたけど、ジャニーさんがデビューの時期を決めるんですか。

坂本:基本、ジャニーさんですね。Jr.時代にグループを組んで、何年かしてデビューという形もあれば、急に集められて「ユーたちデビューだよ」という形もあって、僕らは後者だったんです。急に6人集められて、「バレーボールのワールドカップのイメージキャラクターでデビューだよ」って言われて。

林:そうなんですか。目のつけどころがすごいですね。この子たちをこう組んでこういうグループにしていこう、ということが最初から頭にあったんですね。

坂本:そうでしょうね。僕らのファーストシングルのジャケット写真を見ると、「ジャニーさん、よくデビューさせたな」と思いますよ。当時、剛と(三宅)健が大人気で、ジャニーズの中でもワン、ツーの人気だったんです。その2人をデビューさせることが主だったと思うんですが、それを囲む後ろの、特に僕ら3人(坂本、長野博、井ノ原)をよくデビューさせたなと思って。

林:なんで、なんで?

坂本:正直、とにかくカッコよくないんですよ(笑)。

林:でも、V6って美形がそろっていたというイメージがありますよ。たちまちすごい人気グループになったんでしょう?

坂本:いや、ファーストコンサートなんて、剛と健のファンしかいなかったです。

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