なぜ人は不倫をやめられない? カギは「遺伝子」、脳科学者・中野信子が解説 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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なぜ人は不倫をやめられない? カギは「遺伝子」、脳科学者・中野信子が解説

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菊地武顕週刊朝日#不倫#恋愛
中野信子(なかの・のぶこ)/脳科学者。1975年、東京都生まれ。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。東日本国際大学教授、京都芸術大学客員教授。最新の脳科学・認知科学の成果をわかりやすく解説することに定評があり、テレビ「ワイド!スクランブル」金曜コメンテーター。著書『サイコパス』『不倫』がベストセラーに。近著に『毒親』。(撮影/写真部・掛祥葉子)

中野信子(なかの・のぶこ)/脳科学者。1975年、東京都生まれ。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。東日本国際大学教授、京都芸術大学客員教授。最新の脳科学・認知科学の成果をわかりやすく解説することに定評があり、テレビ「ワイド!スクランブル」金曜コメンテーター。著書『サイコパス』『不倫』がベストセラーに。近著に『毒親』。(撮影/写真部・掛祥葉子)

 東出昌大・唐田えりかが激しく叩かれた理由は? 「不倫遺伝子」があるって本当!? 一夜の過ちはなぜ起きる? 気鋭の脳科学者が不倫を斬る!

【写真】東出昌大の危なさを語る唐田えりか

*  *  *
 芸能人の不倫が発覚すると、皆、はっきりとそう言いはしないけれど、どこか暗い喜びを感じるんですよね。叩けるから。叩く側に立つと、自分が正義の味方になれるわけです。ドーパミンが分泌され、高揚感を得られるという。

 この快感を覚えたら、叩く相手がいなくなってしまうとつまらない。そんなときにやってくれたのが東出昌大さん。ベッキーさん以来4年の時を経て、飢えていた肉食魚の群れの中に、生肉が落とされた、といった感じです(笑)。

 ベッキーさんも東出さんも好感度の高いタレントだっただけに、そのイメージとのギャップの大きさから「裏切り者」として叩かれましたね。

――妻の杏と共に理想の夫婦と捉えられていた東出は、新進女優の唐田えりかと不倫。激しいバッシングを受け、会見は公開処刑のようだった。

 人間は社会的動物です。共同体を維持するため、個人が一定の協力をする代わりに、共同体からリターンを受け取ります。

 でも中には汗をかかずに、おいしいところだけを持っていこうとするフリーライダー、つまりタダ乗りする人がいます。社会は、そういう人を許さないんです。

 東出さんはイクメンのイメージで仕事をしていた。でも本当はそうではなかった。私たちを騙して不当な利益を得ていた。搾取されてきた私たちは、是正しないといけない。そういう気持ちを掻き立てる一報でした。イクメン以外の部分でもう少し評価を高められていればよかったのですが。

 相手の唐田さんも叩かれましたね。「匂わせ」も嫌われる要素でした。

 不倫する女性は、多くの場合、本妻には負けていると思っています。たとえばコロナの感染拡大防止で家にいようというときに、ほとんどの場合、男性は本妻と一緒にいるわけですよね。たとえ今、本妻より愛されているとしても、その愛はいつ途切れるかわからない。そして自分が仮に本妻になれたとしても、また自分と同じことをする女が現れるかもしれない。夫には、「前科」があるわけですから。

 そんな不安な気持ちを埋めるための行為が、匂わせなんです。「私のほうが愛されているでしょう」という承認を間接的にでも得たくて、そうするんです。

 でも第三者からすると、「お前は、ルールを無視して本妻に勝とうとしているのか」と、激しい攻撃を受けることになるんですね。


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