「ガバちゃん」こと長場典子さんと、最近当たった高額賞品のシャンパン (撮影/大崎百紀)
「ガバちゃん」こと長場典子さんと、最近当たった高額賞品のシャンパン (撮影/大崎百紀)
懸賞当選のコツ10カ条 (週刊朝日2020年4月3日号より)
懸賞当選のコツ10カ条 (週刊朝日2020年4月3日号より)

 消費税は上がったのに給料や年金は増えない。世知辛い世の中になってきました。ポイント還元で節約しようとキャッシュレス決済を利用する人もいますが、中高年には抵抗感がある人も。そんな方にお勧めなのが懸賞です。コツさえつかめば「当選確率」が上がるとか。達人に話を聞きました。

【懸賞当選のコツ10カ条とは?】

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「懸賞はテクニックです」

 そう語るのは「ガバちゃん」こと長場典子さん。獲得賞金(賞品の相当金額)4千万円という懸賞歴31年の達人だ。

 スーパーの店頭などにある懸賞はがきや商品のパッケージ、「懸賞なび」(白夜書房)のような専門誌のほか、一般雑誌、新聞、ラジオ、テレビ、メールマガジン、インターネット広告──。懸賞情報は至るところにある。達人が見れば、当たりやすいものかどうかがすぐわかるそうだ。ここで、ガバちゃんからの出題です。

「テーマパークのペア入場券(1万6400円相当)が当たる懸賞が二つあります。一つは、食品大手A社が指定する商品750円以上を首都圏のスーパーXで購入して応募するもので、当選者数は20組40人。もう一つが、食品大手B社の商品のバーコードを5枚貼って応募するもの。当選者数は200組400人。さて、A社とB社のどちらが当たりやすいでしょうか?」

 当選者が10倍も多いB社のほうが、当たりやすい印象を受ける。しかし、

「断然A社のほうが当選確率は高いと言えるでしょう」

 とガバちゃんは言う。

「B社は全国懸賞。一方、A社の応募はがきは首都圏のスーパーXにしか置かれていません。首都圏のXで商品を購入する人の数と、全国の至るところでB社の商品を購入する人の数、どちらが多いかは説明するまでもありません」

 当選確率を上げるために、競争倍率が低そうなほうを選ぶということだ。

 締め切りの回数もチェックしたい。複数回に分かれている場合、早い回のほうが応募数が少なく当たりやすいそうだ。

「締め切りが2回に分かれているときは、あえていえば、1回目の応募数が少ないはずです。夏休みの宿題と同じです。みな締め切り寸前に駆け込み応募するからです」

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