ガバちゃんによると、場合によっては応募はがきへの細工も効果的だ。目立たせるためにカラフルに彩ったり、デコったりする(立体アートを付ける)。一般的に「キャンペーン事務局」にはがきを送る懸賞は、無作為に当選者を選ぶため、担当者がはがきを見ることは少ない。一方で、雑誌の編集部であれば、担当者にもよるが、よく読まれる可能性が高いという。

「さらに、応募はがきの宛先が旅館など当選の宿に直接という場合、その旅館が大好きで泊まりたい!という気持ちを書くなどして熱意を見せるといいと思います。当選への思いを熱く書けば、相手も人ですから、当選しやすくなるかもしれません」

 出し方にもコツがあるという。同じ懸賞に何通も応募する場合は同じポストから出さず、出す日もずらすこと。まとめて同じポストから出すと、応募先で同じ束にまとめられ、1通だけ出したのとほぼ同じになってしまうこともあるからだ。できるだけ別の束に分散させたほうが選ばれる可能性が高いという。

 また、記入漏れに注意し、切手を正しく貼る。レシートやキャンペーンシールなどを貼って応募するときは、切手同様に落ちないようにすることも大事だ。

「私はいつもシールを貼った上から、透明のテープを貼っています」

 切手が所定の金額か、確認も怠らずに。はがきなら63円、封書なら84円が基本。重さや厚みが定形外になっている心配があれば、郵便局で確認しよう。

 同じ懸賞に何通も応募をする場合、切手代がかさむのは少し惜しい。

「そんなときはキャンペーン事務局に電話してみることをお勧めします。まとめて応募できますか?と問い合わせれば、封筒での応募でも大丈夫ですよ、ということもあるからです」

 達人になると、バーコードを日々集めるのだという。バーコードが必要な懸賞がいつ始まってもいいようにだ。もちろん、応募開始のときに店頭で最新のバーコードを確認することを怠ってはいけない。

 獲得賞金2千万円で懸賞歴46年の佐藤章子さん(ペンネーム)は活字好きなこともあり、日頃から印象に残ったこと、おもしろそうな話をネタ帳に書いている。それを利用して、週刊誌のお便りコーナーやラジオの懸賞にも応募する。

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