漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「知らなくていいコト」(日本テレビ系 水曜22:00~)をウォッチした。
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不正献金から不倫まで、読者が知りたいことを暴く「週刊イースト」記者・真壁ケイト(吉高由里子)。母の遺品から、彼女は自分の父親がかつて世間を騒がせた無差別殺人犯・乃十阿(のとあ)徹(小林薫)ではないかという疑惑に行きつく。
そんな彼女をめぐる2人の男、これがなかなか火力強めなのだ。フリーカメラマンの元カレ・尾高(柄本佑)と、編集者の今カレ・野中(重岡大毅)。
今カレといっても、野中はケイトが殺人犯の娘だと知った途端、婚約破棄。「子供とか、その(殺人犯の)遺伝子どうすんだという自分がいて」と、あまりにも相手への思いやりナッシングな発言をぶちかます。
言うてもジャニーズWESTの重岡くん。事務所的にも(?)、こんなクズ野郎のままなわけがない。どうせ「いい人」にキャラ変するんだろと思いきや、回を追うごとにクズ度に拍車がかかってるから最高だ。
野中は、すぐさま編集部内の女子社員と交際開始。なのにケイトと元カレ・尾高の仲が気になりイジイジ。ケイトがスクープを連発すれば、嫉妬の炎をメラメラ。
そんな時、ケイトが不倫スクープの対象者から刺される事件が勃発。絶体絶命の彼女をかばって背中を刺されたのは元カレ・尾高。
何もかもから蚊帳の外な野中は、他社の「深層スクープ」誌にリークする。
「『週刊イースト』はいつも真っ当なことを書きますが、実は殺人犯の子供がそんな記事を書いているんですよ」
うへーっ、なんのためらいもなく元カノを売る史上最悪クズ男。一方、元カレの株はストップ高ですよ。ピンチとあらば駆けつけ刺され、野中が彼女を売ったと知れば、ぶん殴って成敗。
もうね、柄本佑がキラキラ見えてくる。ケイト&視聴者の網膜にイケメンキラキラフィルター装着される勢い。でもね、尾高は子持ちの既婚者なのだった。