秋篠宮さまは、その年の秋の誕生日会見で、「多くの人が納得し、喜んでくれる状況にならなければ、婚約にあたる納采の儀を行うことはできません」と明言し、小室さん親子の金銭トラブルについて、再度、納得できる説明を望んだ。

 だが、年明けの19年1月。小室さんは、一方的に「解決済み」と宣言する文書を代理人弁護士を通じて公表した。

 この件を眞子さまが知っていたことについて、秋篠宮家と親しい人物は本誌に、「眞子さまは小室さんを信じ切っていらっしゃる」と嘆いていた。

 あれから1年。眞子さまの胸中に何かしらの変化はあったのか。

 先の関係者がこう打ち明ける。

「小室さんと結婚する、という眞子さまの決心は、やはり固いようです」

 結婚の延期が発表された2年前から、秋篠宮ご夫妻は、眞子さまと結婚問題についてまったく話をすることはできなかったようだ。

 小室さんが米国に留学したとき、秋篠宮ご夫妻は、「物理的に離れることで、(眞子さまは)冷静になるのでは」と期待していたが、その希望は2年経ってもかなわなかった。

「先日、三方がわずかに話し合いをなさったようですが、平行線に終わったようです」(先の関係者)

 眞子さまの気持ちは、冷静になるどころか、より強固になっていたのだ。

 その決心は、今年1月16日の「歌会始の儀」で眞子さまが詠んだ歌に、にじんでいるようにも思える。

望月に月の兎が棲まふかと思ふ心を持ちつぎゆかな

 幼いころに聞いた、月にウサギがすむという伝承。年を重ねるごとに、想像力が乏しくなることへの寂しさと、豊かな想像力をいつまでも持ちたいという憧憬(しょうけい)を込めた和歌だ。

 この歌で多くの人が思い起こしたのは、17年9月の眞子さまと小室さんの婚約内定についての記者会見だろう。

 互いを太陽と月にたとえ、小室さんは眞子さまへの思いをこう話した。

「ある日、夜空にきれいな月を見つけ、その時思わず宮さまにお電話をいたしました。その後もきれいな月を見つけますと、うれしくなり、宮さまにお電話をおかけしています。宮さまは私のことを月のように静かに見守ってくださる存在でございます」

 ある宮内庁関係者も、眞子さまの和歌を知って、「お気持ちは変わらないのだと感じた」と言い、こう嘆いた。

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