古賀茂明「官僚よ、異論を唱える義務感を持て!」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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古賀茂明「官僚よ、異論を唱える義務感を持て!」

連載「政官財の罪と罰」

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古賀茂明週刊朝日#古賀茂明
古賀茂明(こが・しげあき)/古賀茂明政策ラボ代表、「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。1955年、長崎県生まれ。東大法学部卒。元経済産業省の改革派官僚。産業再生機構執行役員、内閣審議官などを経て2011年退官。主著『日本中枢の崩壊』(講談社文庫)など

古賀茂明(こが・しげあき)/古賀茂明政策ラボ代表、「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。1955年、長崎県生まれ。東大法学部卒。元経済産業省の改革派官僚。産業再生機構執行役員、内閣審議官などを経て2011年退官。主著『日本中枢の崩壊』(講談社文庫)など

ガンジーの言葉(筆者提供)

ガンジーの言葉(筆者提供)

 謹賀新年。

 年が改まり、昨年のことが「リセット」されることを期待する人たちがいる。

【今の官僚たちに当てはまる?ガンジーの言葉はこちら】

 昨年、「桜を見る会」スキャンダルを国会「閉会」で何とか逃げ切った安倍晋三総理、安倍総理の代わりに記者会見でボロを出し、「令和おじさん」から「桜おじさん」に転落した菅義偉官房長官。そして何より、連日野党にボコボコにされ続けた哀れな内閣府の官僚たちだ。1月20日に始まる通常国会で、野党が「桜!桜!」と攻勢をかけてきても、世論が「リセット」されていて盛り上がらなければと切望しているはずだ。

 内閣人事局ができて人事権を総理に握られ、安倍総理を守るために支離滅裂な答弁をせざるを得ない内閣府の官僚たちが「気の毒」だという声もある。しかし、彼らは、本当に同情に値するのだろうか。

 官僚が総理の掲げる政策実現のために尽力するのは当然のことだ。

 国会議員は選挙で選ばれ、総理は国会議員に選ばれる。ともに国民に責任を負い、それを果たせなければ、政治家は落選し、総理はその地位を失う。

 一方、官僚は、国民に対して責任を負わない。だから、政治家が国民に代わって人事評価を行い、国民のために働かせる。それが正しい「政治主導」だ。

 しかし、全て大臣や総理の言いなりになればよいというものではない。

 日本郵政や東京電力の改革で活躍した宇田左近氏がアメリカのコンサルティング企業マッキンゼー社で働いていた時、社員に「異論を唱える義務」が課されていたという。「自由に意見を『言っても良い』」のではなく、「言わなければならない」という義務である。

 その裏には、異論が許されない組織は必ず間違いを犯すという考えがある。「桜を見る会」で官僚たちは、羽目を外す安倍総理たちに「異論を述べ」ないどころか、情報隠蔽という間違いを犯した。彼らの答弁を見ていると、子供でもおかしいと気づくことに、まるで気づいていないかのようだ。

「あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである」

 ガンジーが語ったとされるこの言葉。


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