「薬物犯罪の再犯率が高いことはよく知られています。沢尻被告も例外とは言えないでしょう。使用した薬物は違いますが(覚醒剤所持容疑などで逮捕・起訴された)、清原和博氏がスポーツ紙のインタビューで、『一日一日の闘い。きょうは勝ったぞ、あすも頑張ろうという毎日の積み重ねです』と語っていました。沢尻被告も誘惑に負けないように、これから苦しい日々が続くことになると思います。一度薬物に手を染めた有名人の場合、売人などが近寄ってくることが多いと聞きます。『ファンなんです、握手してください』といって握手すると、手の中にクスリが握らされていたりするなんてこともあるそうです」

 ピエール瀧は事件後、所属事務所のソニー・ミュージックアーティスツから契約解除されたが、最近ではネットフリックスのドラマ「全裸監督」に出演。破格のギャラだったとされ、俳優復帰作と話題を呼んだ。「電気グルーヴ」の相方、石野卓球とドイツへ旅行しており、音楽活動再開に向けた動きともいわれている。5月に大麻取締法違反容疑で逮捕された元KAT-TUNの田口淳之介も復帰への動きを見せている。

 一方、田代まさしは、覚醒剤取締法違反容疑でまたもや逮捕となった。

 では、沢尻被告はどのような方向が考えられるだろう。

「ミュージシャンやアーティストは執行猶予中でも、コンサートやライブを開催すればファンは来てくれるでしょう。テレビに露出しなくても十分収入を得ることができます。しかし沢尻被告のような女優はたいへんです。テレビ復帰は当分無理でしょう。ただ好きなファンがお金を出して観てくれる映画や舞台での早い復帰は可能性があると思います。とはいっても最低1年はかかると思います」(佐々木さん)

 薬物逮捕芸能人の年の瀬はそれぞれのようである。(本誌・太田サトル、上田耕司)

週刊朝日  2019年12月27日号

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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