11月に新作ゲームが発売されたポケモンの快進撃が続いている。ゲーム最新作「ポケットモンスター ソード・シールド(剣盾)」の国内推定販売本数が11月速報で約174万7千本に達した。ニンテンドースイッチ(Nintendo Switch)向けソフトとしては歴代1位の初速で、2019年初のミリオンタイトルとなった。
【写真】新しいTVアニメシリーズはサトシとゴウのダブル主人公
ニンテンドースイッチ本体の月間売り上げ台数(ニンテンドースイッチライトを含む)も約56万8千台と前月から倍増。アニメもヒット中で、これからのクリスマス商戦の目玉になりそうだ。
ゲーム雑誌「ファミ通」が12月2日に発表した速報によると、ポケモン剣盾の11月(10月28日~11月24日4週分)の推定販売本数は約174万本。2位の「ルイージマンション3」の約25万本、3位の「DEATH STRANDING(デス・ストランディング)」の約23万本に大差をつけトップになった。
ポケモン剣盾の発売日は11月15日だが早くもミリオンを達成し、今年一番売れたソフトになりそうだ。ゲームソフト市場では、これからも人気作品が発売を控えている。「新サクラ大戦」が12月12日に、「東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のNintendo Switchトレーニング」が12月27日に発売の予定だ。
「ポケモン剣盾は3年ぶりの完全新作で、大人気となっています。クリスマスや年末年始商戦に向けてさらなる販売も見込まれる。ポケモンの好調の波を受け、ゲーム市場全体の活性化が期待されます」(ファミ通の担当者)
ポケモン剣盾は全世界で同時発売されており、海外でも売れている。ブランドを管理する会社「ポケモン」によると、全世界の販売数は発売初週で600万本を突破した。
ポケモン剣盾を巡っては、プレー中にエラーメッセージが出て強制終了したといった報告が、ネット上で出ている。ポケモンなど制作側は、「エラーに関する情報があることは把握していますが、現時点では深刻な不具合は確認できていません」としている。
ゲームの人気を加速させているのが、テレビ東京系で毎週日曜日午後6時から放送されているアニメ「ポケットモンスター」。TVアニメシリーズは1997年から続いており、新作が11月17日にスタート。第3話ではムサシ、コジロウ、ニャースらでおなじみの「ロケット団」が登場した。サトシやピカチュウ、ロケット団といったおなじみのキャラクターは声優も変わらず、かつてのファンが引き続き楽しめる内容になっている。
一方で、サトシと新キャラの少年ゴウとの、初めてのダブル主人公となった。ゴウと幼なじみのコハル役として人気声優の花澤香菜さんが初めて出演するなど、ファンを広げる要素も盛り込んでいる。
しばらく続きそうなポケモンブーム。12月24日に向け、クリスマスプレゼントとして買う“サンタさん”が増えそうだ。(本誌・多田敏男)
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