「毛並みの良い猫のよう」延江浩が思い返す「村治佳織の音楽世界」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「毛並みの良い猫のよう」延江浩が思い返す「村治佳織の音楽世界」

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延江浩(のぶえ・ひろし)/1958年、東京都生まれ。慶大卒。TFM「村上RADIO」ゼネラルプロデューサー。国文学研究資料館・文化庁共催「ないじぇる芸術共創ラボ」委員。小説現代新人賞、ABU(アジア太平洋放送連合)賞ドキュメンタリー部門グランプリ、日本放送文化大賞グランプリ、ギャラクシー大賞など受賞

延江浩(のぶえ・ひろし)/1958年、東京都生まれ。慶大卒。TFM「村上RADIO」ゼネラルプロデューサー。国文学研究資料館・文化庁共催「ないじぇる芸術共創ラボ」委員。小説現代新人賞、ABU(アジア太平洋放送連合)賞ドキュメンタリー部門グランプリ、日本放送文化大賞グランプリ、ギャラクシー大賞など受賞

村治佳織さん(C)AZUSA TAKADA 

村治佳織さん(C)AZUSA TAKADA 

 その旅以来、僕らはスタッフと連れ立ってスペインやカルタゴ料理を食べ歩いたり、クリスマスには彼女にラジオドラマの音楽をお願いするようになった。

 東京っ子の彼女は交通機関を熟知し、どこにでも気軽に足を運んでくれる。

 先日のコンサートに僕は村上春樹さんと出かけて行った。

 夏のイベント「村上JAM」のごく内輪の打ち上げで、春樹さん作家デビュー40周年のお祝いに、彼女は「戦場のメリークリスマス」を演奏し、奇跡の一夜が静かに更けていった。

 コンサートのインターミッションで春樹さんを誘ってホール中庭に出た。

 後半はシネマ名曲選。宮崎駿監督の『ハウルの動く城』からの「人生のメリーゴーランド」の演奏では彼女のワルツで聴衆の頭が気持ちよさ気に揺れた。終わって欲しくない素敵な時間。回転木馬のように思い出は立ち現れては儚(はかな)く消える。取材で訪れた道後温泉といえば、『千と千尋の神隠し』「油屋」のモデルだった。

 会場のある横浜から東京に戻り、青山のイタリアンレストランで春樹さんと赤ワインを飲んだ。かおりんがサプライズでギターを奏でた店で、店名は「コッポラ」という。先程のコンサートで、『ゴッドファーザー 愛のテーマ』はシネマ名曲選の4曲目だった。

週刊朝日  2019年11月29日号


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延江浩

延江浩(のぶえ・ひろし)/1958年、東京都生まれ。慶大卒。TFM「村上RADIO」ゼネラルプロデューサー。国文学研究資料館・文化庁共催「ないじぇる芸術共創ラボ」委員。小説現代新人賞、ABU(アジア太平洋放送連合)賞ドキュメンタリー部門グランプリ、日本放送文化大賞グランプリ、ギャラクシー大賞など受賞

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