男性教諭に激辛カレーを強制的に食べさせるなどのイジメ問題が持ち上がった神戸市立東須磨小学校の加害側4教諭に対し、市教委は10月31日付で給与を差し止める分限休職処分とした。外部有識者らでつくる審査会が処分に反対していたが、押し切った異例の決定だった。
4人の加害教諭は問題が発覚した当初から「有給休暇」を取得して休んでいたが、10月29日に神戸市議会は条例を改正。4人の加害教諭の給与を差し止めた。神戸市議がこう解説する。
「先生のイジメをやめさせないとアカン。イジメを率先してやっている加害教諭に対して、給料が払われるというのはまずい。市にも抗議がたくさんあった。世論に動かされた格好ではあるが、条例改正は当然だろう」
そんな中、加害教諭の1人、Aの最近の動向がわかった。話した知人らによれば、被害者の男性教諭に対し、「なんでこっちばっかり悪いんや」「あれがイジメか、冗談やろ。(被害教諭も)楽しんでたぞ」「マスコミが騒ぎすぎや」などと話していたという。
だが、自宅にマスコミが取材に訪れたりするようになると、Aが姿をくらませた。
「Aは『いつまで騒動が続くんや。外にも出れない、軟禁やな』とぼやいていました。隠れ家にいるようです。第三者委員会の処分を気にしていたようで『こんなんでクビになるのかな』と不安も口にしていた。その一方で『教員免許は取り上げられないだろうから、ほとぼりさめたら、またどこかで教えられる。今は先生のなり手が少ないからな』とあまり反省のない様子でしたね」(前出のAの知人)
東須磨小学校では、激辛カレーイジメの動画が報じられると、学校給食からカレーを外して献立を変更していた。しかし、保護者からの批判を受けて、11月からカレーを復活させるという。保護者の一人はこう話す。
「10月中頃にプリントが配布されて、カレーやカレー粉を使用したメニューを変更すると書かれていた。例えば、チキンカレーは大豆の洋風煮込み、カレーうどんは煮込みうどんと変わっていた。カレーは子供たちも大好きですよ。被害教諭以外にもイジメを受けた先生もいる。カレーに変わる献立に知恵を絞る前に、教育委員会はもっと他にすべきことがあるのではないか」