警視庁によると、パレードコースの沿道には柵で囲った観覧用のブースが設けられ、来場者は金属探知機などを使った手荷物検査をパスすれば入場できる。
持ち込みが禁じられるのは、刃物のほかライター、花火などの火気類、小型無人機ドローン。チラシや大きな旗、横断幕も持ち込めない。盲導犬などの補助犬を除き、動物も不可で、瓶や缶も認められないのでご注意を。手荷物の「預かり所」も設置されない。
第88代警視総監で、数々の皇室行事の警備を指揮した池田克彦さんが説明する。
「前回平成2年の即位の礼のときは戦後の代替わりということもあり、過激派のゲリラ活動をかなり警戒した。今回はそうした活動はそれほど警戒する必要はないだろう。パレードのコースも高所警戒がしやすい、青山通りが採用されている」
池田さんは沿道からの観覧についてこうアドバイスする。
「天皇陛下は車の進行方向の右側、皇后陛下は進行方向の左側に座られるでしょう。車列がスピードを落とすのはカーブや曲がり角。そうした場所なら両陛下をしっかりとご覧になれるかもしれません」
(本誌・羽富宏文)
※週刊朝日 2019年11月1日号