「祝賀御列の儀」で天皇、皇后両陛下が乗車する予定のオープンカー (c)朝日新聞社
「祝賀御列の儀」で天皇、皇后両陛下が乗車する予定のオープンカー (c)朝日新聞社

 世界中が注目するパレード「祝賀御列の儀」は、予定の10月22日から延期することが決まった。日本列島に甚大な被害をもたらした台風19号の影響を考慮し、政府がその対応を優先するためだ。

 調整が明らかになったのは17日だが、住民の生活再建が程遠い現状を考慮し、パレード実施を見送るべきだという声は早くから上がっていたという。宮内庁関係者が明かす。

「台風の被害が明らかになるにつれ、個人的には中止の可能性があると考えていた。上皇ご夫妻は大きな災害の後には必ず、行事を控えられていましたから」

 ただ即位の礼そのものは行われ、パレードだけが後日実施される。

 最高警備本部を設けて厳重警備にあたる警視庁。台風の被災地に対応にあたる警察官を派遣することで、即位の礼の警備態勢に影響が出てくることはないのだろうか。警視庁関係者が説明する。

「基本的に今回のような大警備をしているところからは災害時でも応援は出さない。警視庁の警備態勢に影響はないだろう」

 後日実施されるパレードについては、コースなどに大きな変更はない見通し。

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