3発の銃弾を浴び、重傷を負った。その住宅は高山若頭が、神戸市の住まいとしている場所だった。

「高山若頭にすれば、自分の出所直前に家が襲われ、子分が大けがしたことにある。完全にメンツをつぶされたと思っているはず。このまま、黙っているとは思えず、”返し”に出る可能性が高く、厳重警戒している最中に次の発砲事件が起こった。神戸は一発触発の雰囲気になっている」(捜査関係者)

 一方、山健組関係者はこう話す。

「大変なことになった。8月の発砲事件は犯人も捕まってないのに…。なぜ、うちを狙ったのか。いずれにせよ、黙ってられない」

 丸山容疑者は発砲した拳銃に加えて、記者をよそおったカメラバッグにもう一丁、拳銃を持っていたという。

「丸山容疑者は、もっと大きな犯行を考えていたのかもしれない」(捜査関係者)

 高山若頭出所を前に、”神戸戦争”が避けて通れない情勢になってきた。
(本誌取材班)

※週刊朝日オンライン限定記事