宮崎容疑者の自宅。自身が経営する大阪市内のマンションの一室(撮影・今西憲之)
宮崎容疑者の自宅。自身が経営する大阪市内のマンションの一室(撮影・今西憲之)
宮崎容疑者のマンションの車庫にあった車(撮影・今西憲之)
宮崎容疑者のマンションの車庫にあった車(撮影・今西憲之)

 茨城県守谷市の常磐自動車道で8月10日、「あおり運転」し、男性会社員(24)を殴るなどした容疑で、全国に指名手配された宮崎文夫容疑者(43)は、今も逃走したままだ。

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 SNSなどによると、宮崎容疑者は大阪府出身で関西の有名私大を卒業後、会社勤務などを経て不動産事業、コンサルティング会社などを設立。

 宮崎容疑者は自身の事業についてインタビュー記事で『私は祖父が所有していたマンションを受け継ぎ、2003年から個人事業主として自社物件を含めた不動産の管理・取り引きや賃貸業を始めました。そして、昨年2018年2月に法人化したんです(略)グループ会社を設立し、経営などのあらゆるご相談や、困りごとにお応えするコンサルティング業務を手がけています』などと語っている。

 行方を追う茨城県警は宮崎容疑者の大阪の自宅や会社、名古屋の会社、神奈川県の関係先など各所を捜索しているが、まだ行方はつかめていない。

「あおり運転の動画や、被害者の車にあった指紋からも宮崎容疑者を特定した。動画に映っている女性についても、犯行に関わった疑いがあり、事情を聞くことになる」(捜査関係者)

 宮崎容疑者は事件当時、自身が経営する大阪市内のマンションの一室に住んでいたとみられる。マンションの住民はこう話す。

「大家さんなのにトラブルメーカー。今年6月、住民の駐輪場に車を2~3台置いて自転車が置けなくなった。文句を言っても『オレのマンションや』『何言うとるねん、いてまうぞ』と凄まれて何も言えなくなった」

「普段でも、マンションの廊下を汚すなとか、住民に食ってかかる。それがイヤで引っ越した人もいる。深夜にマンションに戻ってきて、コラァ、とか叫んだりして、近寄りにくい大家さんでした」(別の住民)

 近所の人によると、宮崎容疑者は子供の頃から、マンション周辺で育ったという。

「両親も知っているが、昔から近所付き合いは少ない家。時々、姿を見るが、挨拶程度。よく若い女性を連れていましたよ。昨日あたりから警察の人が来ていて宮崎容疑者を知らないかと聞いていた。ニュースに出ているあおり運転の人と聞いて驚いた。マンションから駅に向かって歩く姿とテレビに映っている帽子を被った顔や歩く様子がそっくり。あんな遠いところにまで行って、事件を起こしていたんですね。近所でも意味不明な理由で怒鳴っていたのでやっぱりと思った」(宮崎容疑者の知人)

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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