鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中
鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中
※写真はイメージです (Getty Images)
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 放送作家・鈴木おさむ氏の『週刊朝日』連載、『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は「ガラケーを使う40代」について。

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 最近本当に減ってきたなと思うもの。ガラケーを使う人である。何度かガラケー問題のことは取り上げているが、いよいよ深刻になってきた。

 僕はスマホとガラケーを併用している。2年前まではスマホとガラケーの利用は5対5くらいだったが、今は7対3くらいになってきた。ガラケーを使う一番の理由は、電話である。テレビ局のプロデューサーやマネージャーなどとは、LINEのやりとりよりも電話のほうが早いので電話する。しかも通話が10分を超えることも多いので、こういうときはガラケーのほうがよい。

 電話をガラケーにすることで、スマホの電池を使わなくて済むし、あとは、LINE電話で10分話すと、僕は結構話しにくいなと思ってしまう。なんか距離感を感じるというか。2分くらいで終わるなら、LINE電話はありだが。だから電話でしっかり話したいときにはガラケーのほうがよい。ただ、20代のスタッフさんと電話で話したいなと思っても「え? 電話?」と思われそうで、スマホの番号聞いて電話するのもなんか恥ずかしく、LINE電話にしてしまう。

 そして、僕がガラケーを手放せないもう一つの理由は、スケジュールです。まだ世の中がガラケーをもっと使っていたころから、僕はスケジュールをガラケーで管理していた。1年後、2年後のスケジュールまで入ってたりする。この全てのスケジュールをスマホに移すのが面倒で、ガラケーを手放せない。

 僕はスマホをポケットに入れているので、会議になり会議室に入ると、スマホを机に置いている。スマホはズボンの前の左ポケット。ガラケーは右ポケットに入っている。本当はガラケーもポケットから出したいのだけど、この半年ほど、机の上にガラケーを置くのを躊躇(ちゅうちょ)する自分がいる。 

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鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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