“殺されない”老人ホームの見分け方7カ条 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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“殺されない”老人ホームの見分け方7カ条

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今年3月、入所者への暴行容疑で職員が岐阜県警に逮捕された岐阜県内の特別養護老人ホーム (c)朝日新聞社

今年3月、入所者への暴行容疑で職員が岐阜県警に逮捕された岐阜県内の特別養護老人ホーム (c)朝日新聞社

“殺されない”ための注意7カ条 (週刊朝日2019年7月12日号より) 

“殺されない”ための注意7カ条 (週刊朝日2019年7月12日号より) 

 いまや老人ホームでは、入所者への虐待のみならず、“殺人”にまで発展するケースが見られるようになった。常勤医不在の4カ月の間に入所者11人が死亡するという、ずさんな施設があることも明るみに出た。“殺されない”ための老人ホームの見分け方について、専門家の声を紹介する。

【“殺されない”ための注意7カ条がこちら】

 惨劇を防ぐための独自の取り組みも始まっている。

「訪問する日時は一切、前もって伝えず、抜き打ちで調査を行います」

 こう話すのは、公益財団法人「Uビジョン研究所」の本間郁子理事長だ。同研究所では、施設サービスの質の確保と向上を目指し、主に「施設評価」を実施している。評価するのは、夜間の抜き打ち観察など17の項目。最終審査を経て、報告書が作成される。

 ある施設を本間理事長が抜き打ち調査したときのエピソードが印象的だ。

「抜き打ち調査ですから、柱の陰からそっと職員の会話にも耳をそばだてます。ある施設で、入居者が粗相して床を汚物で汚してしまったのですが、入居者が『私、やっちゃった……』と自分を責めるような言い方をしたのです。すると職員はこう優しく言いました。『失敗ではありませんよ。それより寒くないですか』。自然に入居者のことを気遣うことができる、素晴らしい職員だと好印象を持ったことは言うまでもありません」

 施設の経営者、職員など施設に関わる全ての人からヒアリングも行うという。

「介護の仕事は営利主義ではできません。いかに入居者に、つまり人に誠実に関わっているか。うれしかったり、悲しかったりということはデータではなかなか推し量れません。直接我々、第三者の目がとても重要になってきます」

 昨今の高齢者ホームでの虐待事件について、本間理事長は構造的な問題だと指摘する。

「20代の職員が80代の入居者とコミュニケーションを図るのはやはり難易度が高い。そこで大事なのは介護職員の教育の重要性です」

 Uビジョン研究所でも一般職員・役職者用と立場に応じた研修プログラムを実施している。高齢者虐待防止法の意味を読み解いたり、グループワークで課題を洗い出したりして、当事者意識を強くしてもらうことを心掛けているという。


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