個別のブースで行う婚活パーティー
個別のブースで行う婚活パーティー
パーティー参加者が記入する自己紹介カード
パーティー参加者が記入する自己紹介カード
離婚経験者専用のアプリの画面
離婚経験者専用のアプリの画面

 離婚してからの出会いの場がほしい──。そんな思いに応えるかのように、ここ数年、婚活パーティーやマッチングアプリなどで大人向けの婚活サービスが急増している。離婚経験者専用のサービスなど、出会いのツールも多様化している。

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 6月初旬の昼下がり、都内で開かれた「再婚応援婚活パーティー」に記者が潜入した。参加者は40~50代の男女それぞれ6名。参加資格は、「離婚経験者か40歳以上で再婚者に理解を示せる人」。

 記者がイメージしていた「婚活パーティー」は、ちょっと洒落たレストランでお酒を飲みながらにぎやかに……だったが、このイベントはそれとは違った。

 会場は、オフィスビルの10階にある会議室風のスペース内に、2人が横に並んで座れるブースが7個あるだけだ。

 参加者は、配られた自己紹介カードに出身地や子供の有無、結婚観などを記入。1回目の1対1の自己紹介タイムが始まった。

 ブースの奥に女性が座り、横に男性が座る。アルコールや食事などはなし。5分間、隣の異性と話す。5分経つと男性が次のブースに移る。それを繰り返し、それぞれが異性の全員と話す。

 あっという間の30分が経過。次は誰に好印象を抱いたかを示す第一印象カードを記入する。これによって参加者は、誰が自分に好印象を持ったかを把握できる。その上で、2回目の1対1の自己紹介タイムに入る。ここでも5分ずつ。ただ、最初は緊張気味だった参加者も、2回目は、40歳を過ぎてからの話などで盛り上がっていた。

 これが終わると、最後にリクエストカードが配られ、最終的に「一番良かった人」の名前に印をつける。スタッフはそのカードを見て、「両想い」が成立したかを発表する。

 緊張の瞬間……。

「残念ですが、今回はカップル成立はありませんでした」。参加者は、苦笑い、無表情と微妙だ。帰るときはスタッフが指示し、先に女性が出て、少したってから男性が出た。男性が先に出ると、外で待ち伏せするケースが多々あり、安全上の理由からだという。

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