川崎市多摩区のJR登戸駅近くの路上で、小学6年の女児と外務省職員の男性が刺されて死亡した事件で、児童らを刺した後に自分の首を刃物で切って死亡したのは、同市麻生区に住む岩崎隆一容疑者(51)だった。
近所の住民とはほとんど接触がなく、同容疑者について知っている人はほとんどいないとみられる。ただ、小中学校の同級生によると、「昔は、突然、ブチ切れる性格だった」という。
岩崎容疑者と小中学校で同級生だった男性によると、昔から一見、おとなしいが、何か気に入らないことがあると、暴れる、まわりのもの、ごみ箱とかいす、机をけって先生を困らせていた。気に入らないことというのもささいなことで、「靴をそろえて」と言われて大暴れしたり、豹変(ひょうへん)したりしていた。
中学になると、岩崎容疑者の機嫌が悪くなる回数は増えたように感じた。
「近くの友達に殴りかかって、よくトラブルになっていた。ケンカしてもいつも負けるのは岩崎。なぜ機嫌が悪くなるのか、何が気に入らないのか、よくわからなかった。そういう性格だから近寄る人もいなくなって、いつも一人でいた印象」