講演した籠池泰典被告と諄子被告
講演した籠池泰典被告と諄子被告
ジャーナリストの相澤冬樹氏(左)と青木泰氏
ジャーナリストの相澤冬樹氏(左)と青木泰氏

 この人たちが現れる所は常に騒がしくなる。森友学園前理事長の籠池泰典被告(66)と妻の諄子被告(62)。詐欺などの疑いで大阪地検特捜部に逮捕・起訴され、300日の勾留を経て、昨年5月25日に保釈された。その日から1年が経ち、実行委員会主催の「籠池泰典さん来たる。5・24森友 シンポジウム」が24日に都内で開かれた。小学校建設予定地のゴミ問題の話になると、会場が荒れた。

 300人ほど入る会場は満員だった。最初は平穏に進んでいたが、途中、パネリストの間で激しい口論となった。

 きっかけは、泰典被告が「(安倍内閣を揺さぶる)新兵器がある」と言い出したことだ。その後、「これは私が初めて話すことです。(建設予定地に)ゴミはなかった」と発言した。

 パネリストの一人、環境ジャーナリストの青木秦氏が、スクリーンに映し出された建設予定地のゴミの写真について、「どこかよそから持ってきたゴミだ」と説明した。

 そこに大阪日日新聞の論説委員の相澤冬樹氏がかみついた。相澤氏といえば、NHKで31年間、報道記者として勤め、森友問題の報道をめぐり、社内でもめて退職。「安倍官邸VSNHK」を書いて話題になった。

 相澤「(青木さんが)根拠なしに言っているから、オレはイライラしているんです」

 青木「いやいや、根拠なしじゃない」

 相澤「根拠があるんなら、それをちゃんと説明してって言っているじゃないですか。あなたは安倍政権に『説明しろ、説明しろ』と言っているが自分は説明してないよ。産廃をよそから持って来たのならその証拠が必要です。変な話をするとかえって足をすくわれますよ」

 青木「変な話はしてません」

 相澤「変な話じゃないんなら、説明してって言っているんです」

 青木「そんな大きな声を出さなくても大丈夫です」

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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「待って」「待たない、言え!」パネリストが言い争い