相澤「オレはさっきも言ったけど、イライラしやすいたちの人間なんです。記者会見している奴と、よく喧嘩してきたんですよ」

 青木「ちょっと待ってください」

 相澤「待たないんだよ、言え。だからあの写真に写っているものは何なんだ。端的に言ってみろよ」

 そう言って、相澤氏がマイクを机の上に置くと、コツーンという音が会場中に響き渡り、その後、相澤氏に対し、「黙れ、お前は」「偉そうだ」などのヤジが飛んだ。

 記者から見ると、確かに青木氏の説明ではゴミがどこからやってきたのか、どうして存在しているのか、さっぱり理解できず、そのあやふやな部分を相澤氏が、事実としてどうなのかというレベルまで引き上げようとしているように思えたが……。

 相澤氏は「(ゴミを)よそから持って来たかどうかということはどうでもいいことで、3メートルより下にはない、ということが一番大事なこと。青木さんもおっしゃっていることだから賛同しているわけですよ。ただ、根拠のあいまいなことを言うと、そういうところを突っ込まれるから止めたほうがいいよ、ということです」と話し、最後は青木氏と「和解」した。

 結局、実際はどうなのかは不明。今後も追及すべき問題だが、今回、まずは籠池夫妻。保釈から1年が経ち、安倍首相、昭恵氏について、どのような心境なのか本人たちに直撃した。

 一時、学校の名誉校長にも就いていた昭恵氏について、泰典被告は「昭恵さんには、ホントのことを言ってね、と言いたい。私は本当に昭恵さんから(寄付として)100万円をいただいた。それなのにどうして沈黙しているのか。そのお金はどこから出ていたんですか」と改めて主張した。

 安倍首相についてはどうなのか。

「昭恵さんには平成26(2014)年3月に初めてお目にかかりました。安倍首相とはホテルオークラで会うはずだったが、急に来られなくなった。それで、昭恵さんに論語とか書かれている副読本を『首相に渡してくださいね』と言って渡しているんです。後日、『いい本ですから、これを使ってもらうのが日本国民としてもありがたい』という言葉を昭恵さんから言われました。安倍首相はもう許せる段階を越えました。辞めてもらいたい」

 近況について、泰典被告はこう答えた。

「家もなにもかも全てなくなりました。全て差し押さえられました。年金は現金になった途端に差し押さえられるんです。銀行の通帳もない。現在は家内と次女の家に住んで、扶養家族のようなものです。今ある財産は、家内の愛情と柴犬が2頭。柴犬は血統書付き。いい子犬が生まれるのが楽しみです」

 今月29、30日には、大阪地裁で詐欺罪の公判が開かれる予定だ。諄子被告が「私たちは出廷しませんが、別の人たちの証人尋問があります。裁判がんばります」と話した。
(本誌・上田耕司)

※週刊朝日限定オリジナル記事

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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