40代から始まる? “感情の老化”を防ぐ5つのポイント (2/4) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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40代から始まる? “感情の老化”を防ぐ5つのポイント

前川亜紀週刊朝日
「感情老化」度テスト (週刊朝日2019年5月17日号より)

「感情老化」度テスト (週刊朝日2019年5月17日号より)

和田秀樹(わだ・ひでき)/1960年、大阪市生まれ。東京大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院精神神経科、老人科、神経内科で研修。アメリカ、カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、国際医療福祉大学教授、一橋大学経済学部非常勤講師ほか歴任。「和田秀樹こころと体のクリニック」院長を務める

和田秀樹(わだ・ひでき)/1960年、大阪市生まれ。東京大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院精神神経科、老人科、神経内科で研修。アメリカ、カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、国際医療福祉大学教授、一橋大学経済学部非常勤講師ほか歴任。「和田秀樹こころと体のクリニック」院長を務める

「テストステロンは、男女ともに量が多いほど、記憶力と判断力が高くなります。さらに、ほかの人に興味を持つようになります。余談ですが、モテる人のテストステロン量は多いのです。昔、女性は閉経後、女性ホルモンが減り、相対的に男性ホルモンが増えると考えられていましたが、最近の調査で女性は閉経後、絶対量として男性ホルモンが増えることがわかってきました。つまり、女性は閉経後に女性ホルモンが減って逆に男性ホルモンのほうは増えますから、閉経後にハツラツとして、アグレッシブになる人が多い。その一方で、男性は加齢とともにテストステロンは減少するので、元気や意欲を失っていきます」

 つまり、男性の場合、更年期は前頭葉の萎縮とテストステロン減少のダブルパンチを受けるのだ。

 さらに感情の老化には、神経伝達物質の「セロトニン」の減少にも注意しなくてはならない。セロトニンは別名幸せホルモンと呼ばれ、これが不足すると「うつ」になりやすくなる。そのセロトニンの減少は40代から始まるのだ。

「これら三つの要素は、互いに関係し合っています。例えば、男性ホルモンが減少し、好奇心や意欲が減退すれば、人と付き合ったり、何かを学ぼうという気が起きず、そうなれば頭や体を使いませんから、脳への刺激が減り、さらに衰えていきます」

 では、感情の老化を予防するにはどうすればいいのだろうか。

「まず、高齢になっても、知識や経験を積むことで、知力は衰えにくいことを理解してください。そのためには、“脳にラクをさせない”ことが大切。新しい刺激が脳に加われば、前頭葉が活性化し始めます」

 つまり、マンネリ化した生活を見直し、積極的に驚きや感動と出会うことが大切なのだ。しかし、行動に移す前に、自分にブレーキをかける人が多いのも事実。和田さんによれば、新しい一歩を踏み出すために、大切な要点は次の5つだ。

【1】自分が楽しめることをやってみる……周囲の反応を気にしすぎてはダメ。自分が心からやりたいことをできるように、自分ファーストの視点を大切に。
【2】最初から正解を求めない……失敗を恐れず行動してみよう。
【3】やったことがないことに挑戦する……普段の行動を少し変えるだけでも感情老化防止には効果がある。身近なところでは、使ったことがない食材で料理する、行ったことがない店に行くなども有効。
【4】予測不可能なことをやる……少額投資、宝くじを買ってみるなど、少しリスクがあることに挑戦してみるのもいい。脳は刺激を受けて老化予防につながる。
【5】恋をしてみる……リアルな恋愛へのハードルが高いなら、歌手や俳優を好きになるなど、恋する気持ちを味わうことも大切。

【1】~【5】のポイントを押さえたら、次はいつまでも若さをキープさせるための具体的な方法をいくつか説明しよう。また、ホルモンバランスの変化や神経伝達物質の減少については、食事の内容やちょっとした生活習慣にも気をつけたいので、併せて紹介する。


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