”ダブル不倫”疑惑で提訴された国場幸之助・元自民党副幹事長(c)朝日新聞社
”ダブル不倫”疑惑で提訴された国場幸之助・元自民党副幹事長(c)朝日新聞社

 塚田一郎・前国土交通副大臣に桜田義孝・前五輪相と続いた「辞任ドミノ」で自民党への逆風が吹く中、さらにダメージとなる出来事が浮上した。国場幸之助・元党副幹事長の“ダブル不倫”疑惑だ。相手女性の元夫は15日までに国場氏を那覇地裁に提訴した。

「家族をむちゃくちゃにされ、今も怒りでいっぱいです」と話すのは、沖縄県に住む女性の元夫、Aさん。怒りの矛先は、自民党の副幹事長という要職も務めた、国場幸之助衆院議員(当選3回)に向いているというから驚きだ。

 Aさんは国場氏の不貞行為に対し、慰謝料330万円を求める訴訟を15日までに那覇地裁に起こした。国場氏とAさんの元妻Sさんとの不倫で夫婦関係が破たんしたというのだ。

 きっかけは2018年4月。国場氏は地元那覇市の繁華街の路上で観光客とトラブルになり転倒。足を骨折した。このとき、国場氏と親しげに歩いていたのが、国場氏の地元事務所でボランティアスタッフのSさんだった。

「国場氏は、沖縄では知られているゼネコン一族。しかも国会議員ですから、すぐにトラブルの話が伝わりました。うちのSが一緒にいたと聞いてビックリしました」とAさんは話す。

 Aさんによると、トラブルからほどなくしたころ、Sさんから突然、離婚を切り出されたという。あぜんとするばかりだったAさんだが、あるとき、Sさんからもらった解約後の古い携帯電話の「LINE(ライン)」などに残されていた、国場氏とSさんとのやりとりを見つけた。

16年12月11日深夜から12日。
<国場氏 キスしたい パイズリしたい スカート無茶苦茶かわいい>
<Sさん 大丈夫ですよ。会いたいですよー>
 
17年1月27日。この日のやりとりでは、国場氏が国会終了後、東京に来たSさんを迎えに空港に行き、翌日にかけて会っていたことがうかがえる。

<国場氏 羽田空港で待ってますから着いたら連絡してください。今晩は寒くないよ♪>
<Sさん わかりました>
<国場氏 楽しみー贅沢な時間ー>
 国場氏は午後11時過ぎに「ターミナルの三階に来てください」とメッセージを送っており、Sさんが、那覇を夜に出発する便で東京に着いたことがわかる。
 

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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