日が変わり28日午前3時過ぎには以下のようなやりとりをしている。

<Sさん 今晩の○○(Sさんの名前)、いつもより可愛いでしょ>
<国場氏 うん。可愛いよ>

 ほかにも、「ラブラブ」な2人を連想させる文言が多数残っている。

 Aさんは、Sさんを問いただすと、国場氏との不倫関係を認めたという。その後、AさんとSさんは弁護士を入れて調停に入り、昨年12月、離婚が成立した。Aさんは悩んだ末、提訴の準備を始めた。

「今年になって私の弁護士が国場氏の代理人弁護士に、謝罪を求める書面を送付すると、不倫関係の事実を認めました。LINEの中で、2016年12月といえば、オスプレイ墜落、飛行再開や辺野古基地の埋め立て問題で、最高裁判決が出て、沖縄の国会議員が一番、声をあげなきゃいけない時期に国場氏は不倫ですよ。沖縄県民として許せない」

 一方、国場氏の代理人弁護士はこう答えた。

「不倫関係を認める? そんな事実はありませんよ。この件は、いろいろな話があちこちで言われていて、何が本当かよくわからない。民事提訴となれば、こちらは争うことになるでしょう」

 本誌が国場氏の国会議員事務所にも質問を送ったところ、弁護士を通じて以下のような回答が来た。

 記事中のLINEなどのやりとりについては、「依頼人(国場氏)は、記憶にない」。
 女性と東京で会っていたかどうかについては、「一般論」とした上で、「支持者が上京をして面談を望む場合には、極力時間を割いて会うようにはしていたとのことです」としている。

 自民党は、昨年9月の沖縄知事選で与党推薦候補が大敗。今回の大阪でのダブル選でも敗北し、追い打ちをかけるような“不倫疑惑”と塚田、桜田両氏の「辞任ドミノ」が浮上した。

 21日投開票の大阪、沖縄での衆議院補欠選挙では、自民公認候補が苦戦するとの見方が強い。

 夏には参院選も控えている。16年参院選では、自民党は東北6県で1勝5敗と苦戦しており、政治評論家の小林吉弥氏は「相当危機感が強い」と話している。(今西憲之)

週刊朝日  2019年4月26日号より加筆

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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