「改元という特別な瞬間に、お二人の大切な時間を過ごしていただき、思い出に残る挙式となっていただければと思い企画しました」(プリンスホテル担当者)

 式に参列するとなれば、午前0時というのは少々迷惑な気もするが、確かに改元にちなんだ挙式ならば記憶に残ることは間違いない。ちなみに現時点での同プラン予約はまだ1組。残り6組分空きがあるというので、気になる人はお早めに。

 今年のゴールデンウィークの目玉といえば、何といっても改元だろう。4月30日の天皇陛下の退位は、江戸後期の光格天皇以来、約200年ぶり。この大きな節目にあたる平成最後の日の4月30日と、新元号最初の日の5月1日をどう過ごすか、そろそろ考えていたほうがいい時期だ。

 旅行各社では、改元にちなんだ国内ツアーがめじろ押し。例えば、「新元号記念! 東京湾初日の出クルーズと東京タワー特別貸切東京スカイツリーより平成最後の夕景を! 東京・横浜3日間」と題された、関西発着のプラン(7万5千円)は、クラブツーリズムで特に人気を集めているという企画だ。

 4月29日に大阪を出発し、1日目は横浜を散策し、築地で夕食。平成最後の日にあたる30日は、高尾山に登り、浅草を観光した後、東京スカイツリーで平成最後の夕日を拝む。新元号最初の日に当たる翌日は、早朝4時に港を出発し、ご来光を眺めながら東京湾をクルーズ。その後、営業時間前の東京タワーを貸し切り状態で楽しみ、増上寺を参拝、そしてお台場を散策して帰路につくというコースだ。なかなかのハードスケジュールだが、主な客層はシニアの夫婦連れだという。

「改元という節目を余すところなく味わいたいという方に人気のプラン。平成最後の日を夕景を見ながらじっくりと噛み締め、新元号最初の日はご来光を見ながら心機一転、新たな気分でお楽しみいただけるのではないかと思います」(クラブツーリズム担当者)

 ほかにも、全国各地の海での“ご来光”クルーズや富士山の日の出を拝むプランなど、新元号最初の日の出を目玉としたツアーは、各社で販売中だ。確かに、新鮮な空気に包まれて朝日を見守る瞬間は、新時代の幕開けを明るい気持ちで迎えられそうな気がする。

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