元ネタは「朝日新聞」の16日付朝刊。昨年開かれた日本会議系の「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の大会で配られたチラシの裏に、<全国6割の自治体が、自衛隊員募集に非協力的><自治体が円滑に業務を遂行するため、自衛隊の憲法明記を!>って書かれてあったってよー!

 さすがの一臣さんも、「驚いた」といっている。

<一国の首相たるものが一民間団体のチラシに書いてあった「話」を鵜呑みにして、改憲の理由にしていたのだ。(中略)真偽もわからない情報を鵜呑みにする──。日本がいま、どれほどの危機にあるかがおわかりいただけたと思う>

 わかった、やっぱあのお方が、堂々たるトンデモ・キング。一国を危機にさらすなんて最強? いや最恐。

週刊朝日  2019年3月8日号

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室井佑月

室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

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