年間300万人! タカラヅカ、盛り上がりの陰に独特の“流儀” (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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年間300万人! タカラヅカ、盛り上がりの陰に独特の“流儀”

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首藤由之週刊朝日

元宙組トップスターの朝夏まなと (c)朝日新聞社

元宙組トップスターの朝夏まなと (c)朝日新聞社

元月組トップスターで俳優・歌手の龍真咲 (c)朝日新聞社

元月組トップスターで俳優・歌手の龍真咲 (c)朝日新聞社

 1月2日朝、都内に住む60歳代のA子さんは、まだ暗い6時前に家を出た。向かった先は日比谷の東京宝塚劇場。この日は宝塚歌劇の雪組東京本公演「ファントム」の初日で、ご贔屓(ひいき)の若手男役が劇場入りするのを見届ける「入り待ち」に行くのだった。

【元月組トップスターで俳優・歌手の龍真咲の写真はこちら】

「公演は午後からなのですが、初日は舞台で『通し稽古』をするため朝が早いんです」

 人気の男役トップスター望海風斗を含め、タカラジェンヌたちは7時台に劇場入りする。A子さんによると、自分のご贔屓を見ようと劇場前には多くのタカラヅカファンたちが詰めかけていた。もちろん、ほぼ全員が女性だ。

 A子さんはやってきた若手男役が「今日から頑張ります」とあいさつするのを聞き、「東京公演、お怪我のないように……」などと認(したた)めた激励の手紙を手渡した。

 ちょうど8時前だったので、100メートルほど離れた日比谷通りに移って、スタート直後の箱根駅伝の選手たちに声援も送れた。

 いったん家に帰って仮眠を取り、午後3時に再び劇場へ。幕間を含めて3時間のステージを楽しみ、また劇場前に陣取った。

「今度は帰るのを見届ける『出待ち』です。結局、家に帰ると午後10時をすぎていました」

 A子さんの2019年は、こうして朝から夜まで「タカラヅカ漬け」で始まった。

 阪急電鉄の創始者、小林一三が作り、女性だけでミュージカルやレビュー公演を行う世界でも珍しい宝塚歌劇団(以下、タカラヅカ)。その超人気が止まらない。

 タカラヅカは東京・日比谷の東京宝塚劇場(2千席)と兵庫県宝塚市の宝塚大劇場(2500席)の二つの旗艦劇場を持つが、どちらも連日、満員御礼だ。

 近年、劇場からの生中継映像を全国各地の映画館で上映する「ライブ・ビューイング」が急増しており、こちらも盛況。全国ツアーなどほかの公演も同様で、ひところは年間250万人といっていた観客は270万人に増え、昨年はとうとう300万人の大台を突破した。

 自らもタカラヅカファンでタカラヅカについての著作も多い中本千晶さんによると、14年の「100周年」で一気に盛り上がり、それが今までずっと続いているという。


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